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惑星のさみだれ 9
カテゴリ: 水上悟志

子供はお前だけだ アニムス


漫画感想第十回。
水上悟志の『惑星のさみだれ』9巻。
ネタばれしまくりなのでご注意を。

例によって発売日買い。
いよいよクライマックス。
十二体目の泥人形とアニムスとの最終決戦だ。
やはり次巻が最終巻になるようだ。
全十巻。ちょうどいい長さだ。
変に引き延ばされたりしないのがいい。
少年誌なんかではこうはいかないだろう。
物語は終わるべき時に終わるのがいい。

この巻の前半は少し小休止。
アニマとアニムスの過去、さみだれと夕日とアニマの出会いが描かれる。
それにしても姫には騎士の願いはないものだと思っていた。
しかしさみだれは自分の病気を治すことを拒否した。
気になるのは、夕日ともう一度会いたいといったことが、騎士の願いとして正式なものだったのか、アニマのサービスだったのかだ。
契約の描写がなかったからな~。
だとすればさみだれはまだ願いをかなえる権利を持っていることになる。
あるいはあの圧倒的な力は願いによって得たとも考えることもできるが、この線は薄そうだ。
ん~、さみだれの心情描写がほとんどないからわからない。
後、アニマの願いが良かった。

そうだな 恋がしたい

何というか長い間兄を止めるため戦ってきた辛苦がにじみ出ている気がする。

そして最後の泥人形ポジディオンとの闘いが始まる。
今までのどの泥人形よりもはるかにでかい。
mini_CIMG1641.jpg
そして、だ。
この十二体目用に獣の騎士団が特訓してきた最後の必殺技がポジディオンを穿つ。
この技の名前がまた熱い。

最! 終!! 領域!!
流れ星の矢<ネガイカナウヒカリ>!!!


mini_CIMG1642.jpg
全員で手をつないで、全員の力を合わせて放つ力。
最終決戦にふさわしい技だ。
また並び順がね、ちゃんと昴の隣に三日月、夕日の隣に白道さん、太陽の隣に雪待となっていていい。

一撃目は狙いが少しそれ、腕を一本持っていっただけだったが、そこでさみだれが山より大きいポジディオンをこぶしで殴り倒す。さみだれはかなり無茶でいい加減ででたらめな力だ。だが、地球破壊するにはまだ足りないように思う。
この疑問の答えはのちに明らかになる。

二撃目の流れ星の矢でポジディオンを獣の騎士団は倒した。
その際の南雲のモノローグがいい。

「守る戦い」は大人のものだと思っていた
それは驕りだ
子供たちには自分の明日を守り抜く力がある
「流れ星の矢」が完成した日
子供たちの明日が来たのだ!!



そしてとうとうアニムスと対峙する。
しかしその前に、十二体の泥人形の全滅という発動条件を満たしたビスケットハンマーが動き出す。
そしてそれを阻止すべく、アニマは鍵たる夕日をはブルースドライブモンスターの深部へと導く。
夕日は心のかけら、過去の自分と未来の自分を拾い集め、ブルースを起動させる。
が、しかし、ブルースはビスケットハンマーを止めることができず破壊される。
mini_CIMG1643.jpg
そこでさみだれが動いた。

待っとったで
超兵器のどちらかが砕ける
この 瞬間を!!

さみだれは破壊されたブルースの破片を奪って再構成し、力を上書きしてビスケットハンマーを破壊した。
mini_CIMG1644.jpg
ここでさみだれは上で引用したように、超兵器の「どちらかが」砕けるのを「待っていた」と言っている。
もしブルースが打ち勝ちビスケットハンマーが砕けたら、そっちを乗っ取ったのだろう。
そしてそれこそがさみだれの地球を砕く力となる。
そういう計画だったに違いない。

ビスケットハンマーが破壊され、とうとうアニムスとの闘いが始まる。
しかし体を砕いても再生するアニムスに獣の騎士団は苦戦する。
さらにさみだれと夕日はアニムスのバリアによって戦場から隔離されている。
それはアニムスがビスケットハンマーを壊したさみだれの力を恐れているからだ。
そのバリアを維持しながら、獣の騎士団と戦うことを持て余したアニムスは裏切りの騎士太陽に貸していた時空系能力を返すように迫る。
それに対しての太陽の返事がこれだ。

…ロ
…ロキ
ね 願い事
能力の返還の
きょ
拒否を

これが太陽の選んだ答えだ。
太陽は未来を選んだのだ。
そうして獣の騎士団に追い詰められたアニムスに、さみだれがバリアを破って出てきたアニマが矛で貫く。
ここで9巻は幕を閉じる。

アニムスがビスケットハンマーを作るのに時間がかかるようになってきたのはなぜだろうか。
長い闘いの中で疲弊し、能力が落ちているとも考えられるが、多分違うだろう。恐らくアニムスは自分のしてきたことに対して疑問を持ち始めているのではないか。つまり地球を壊し、数えきれない人々を殺してきたことが間違っていたことに無意識の領域で気づきはじめているのではないか。

アニムスは子供のままだった。
アニマは大人になった。
夕日も大人になった。
太陽も戦士としての覚悟を決めた。小学生だがら大人になったってのはちょっと違うかもだが。
そして子供のまま、変わらないのは獣の騎士団ではさみだれだけ、母親とのわだかまりがとけたことがさみだれの内心にどう影響を与えているのか。
そういえば、最初の方はさみだれはもっとのほほ~んとしていたと思う。これが表さみだれだろう。
だが話が進むにつれて序盤でブルースに夕日が招かれたときに会っていた裏さみだれが表に出てきているように感じる。表、裏はさみだれ自身も口にしている。試練とブルースの起動の際に統合された夕日と違い、まだ別れたままなのだろうか。ただ地球の破壊を望んでいるのは表裏ともに一緒だ。この辺の伏線も多分回収されるだろう。

後この夕日のモノローグも気になる。

ぼくも特訓をした
「みんな」に克つために
この
惑星を砕く物語を終わらせるために

「みんな」とはだれを指すのか。
勝つではなく克つという漢字を使った意味は何か。
「みんな」とはさみだれや夕日自信を含めた意味ではないだろうか。
だから克つ。
この漢字は己に克つという意味でよくつかわれるし。
さらに、ブルース発動の際、集めた心の中に未来の夕日がいることが、夕日が未来を選択していること、つまりさみだれの地球破壊を止めるであろうことを示しているように思う。

さあ、この後はどうなるのだろう。
さみだれは本当に地球を砕くのか。
夕日の真意どこにあるのか。
すべては10巻でわかるのだろう。
それはもう恐ろしい密度の一冊となるだろう。
ちょっと終わり方を予想してみる。

1、夕日がさみだれを止める。
ただこの場合高確率でさみだれは病気で死ぬ。ただ師匠の願い事が気になるんだよな~。

2、夕日とさみだれで獣の騎士団を全滅させ地球を砕く。
バッドエンドだ。まあこれはないだろう。

3、獣の騎士団は全滅させるが、さみだれは地球を砕かない。
どういう状況ならこうなるだろうか。さみだれも大人になっていた、あるいはなる場合か。

4、獣の騎士団がさみだれ、夕日を止める。
これもなさそうだ。二人と戦う覚悟ができているのは白道さんだけだし。


しっくりくる最終回が予想できない。どういうふうに終わらせてくれるのだろう。
10巻が出るのは半年後、11月くらいかな。
それまで楽しみに待つことにする。
きっと予想を裏切り、期待は裏切らない最後を見せてくれるだろう。


評価:AAA


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(2010/05/19)
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Author:gaker
福井晴敏と本多孝好が好きです。大好きです。
もう家に本を置く場所がありません。

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2008 11/13(木)開設

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