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3月のライオン 1~4
カテゴリ: 羽海野チカ / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

どっちが悪夢か とことん味わってやろうじゃないか


mini_CIMG1623.jpg

漫画感想第八回。
羽海野チカの「3月のライオン」
感想をかこう書こうと思っている間に最新刊が出てしまったので今日読んだ勢いで書く。

熱い。とにかく熱い漫画だ。
とても少女漫画出身の作者による作品とは思えない。
まあ、ハチクロも王道の少女漫画では全然なかったし。恐ろしく熱い作品だった。主役も男だし(厳密にいえばあの五人なんだろうけど、まあ竹本でしょうよ)。
あ、ハチクロもそのうち感想書く予定。予定は未定だけど。

あらすじは、かなり複雑だ。なので各自アマゾンでも見ていただきたい(笑)
まあ簡単にいえば、幼くして家族を失った、主人公の17歳のプロ棋士、桐山零と、その周りの人々が織りなす感じの物語だ。

それでは1巻から。
物語は零と零の義父との対局から始まる。
いきなりクライマックスではないか。
第一話から尋常ではない。
対局は零の勝利で終わるが、それについての零の感想がすごい。

――一手一手まるで素手で殴っているような感触がした――
殴った肌の あたたかさまで生々しく残っているような気がする


そしてその将棋の部分から一転、川本家はこれでもかとあったかい。
世話焼きお姉さんのあかり。恋する少女のひなた。幼稚園児のモモの三姉妹が零の心を溶かしていく。

また、自称親友(ライバル)の二階堂のキャラの濃さもいい。
mini_CIMG1624.jpg


こいつも相当熱い。自称ライバルはだてじゃないのだ。

両親と妹を事故で失った零は、父親の友人であるプロ棋士の内弟子となる。
内弟子といってもほとんど養子のような扱いだったのだが、その家の弟と姉を将棋で追い抜いてプロ棋士になることを諦めさせてしまった。その結果家族関係がおかしくなってしまった。
そんな零は自らとカッコウの托卵と重ね合わせる。

いっそ本当に鳥だったらと
そうしたらこんな
激しい痛み知らずに済んだのにと


……切ない。


2巻は香子の巻だといっても過言ではない。
香子は零の義姉にあたる。
ただ、どうもそれだけじゃない匂いがぷんぷんしてる。
なんていうか、男と女の匂いだ。
で、だ。この香子がまたすごい女なのだ。
対局を前にした零の元に現れ対局相手の情報を零に伝えるのだがそれがまた、降格したら引退するだとか、離婚が決まったが、娘との最後のクリスマスを過ごす日に零との対局があるだとか。
そういう毒をはらんだ言葉を吐くのだ。こんな笑顔で。
mini_CIMG1625.jpg


2巻最後で吼える零が好きだ。ここで初めて身の内にすむ「獣」という言葉が出てくる。
これはタイトルの「ライオン」のことなんだろう。ああ、そう考えると「獅子王戦」というのも意味深だ。
もとは確か竜王戦だったはず。
となると「三月」の方は三月町のことか。
多分それだけではないだろう。先崎八段のコラムでも触れられていた。


3巻は、後藤と島田の巻か。
ただのチンピラだと思っていた後藤が、プロ棋士、しかもA級の棋士であることが分かる。
零に対しては子供のような挑発をするが、スミスとの対局後のあの重厚な男っぷりはすごい。
mini_CIMG1626.jpg

プライベートはチンピラでも将棋には真摯に向き合うのだ。男だ。
そして島田だ。
決勝で後藤と対局することしか考えていなかった零は、格上の棋士である島田を甘く見てかかっていた。
そしてみごとに頭をかち割られてしまったのだ。
その後、獅子王戦の決勝は島田と後藤の勝負となる。

――そうだ これは 自分を信頼している人間同士の戦いなのだ


そしてこのガチンコのぶつかり合いを制し、宗谷名人への挑戦権を得たのは島田だった。対局が終了したときには島田はもうへとへとだった(髪の毛にも多大なダメージを受けた)。


そして読んだばっかりの4巻。
これは完全に島田の巻だ。表紙も島田だ。というか今までと表紙の雰囲気が違いすぎる。下のアマゾンのリンクを見てもらえば分かるとは思うが違う漫画みたいだ(笑)
ああでも香子も暴れてるな。
川本三姉妹をみてこれだ。

まためちゃくちゃにするの? 他人の家に上がり込んで? いやらしい


そうやって強いところを見せつけといてこれだ。

ねえ 零 どうしよう わたし こわい


こんな脆さを見せつけちゃうわけだ。くはー。

それで、島田だ。
胃を痛めながら、死力を尽くして戦うも、宗谷名人には及ばずに七番勝負の三つを落とし、あっさり角番となってしまう。
こういう、天才と努力した凡人の戦いは大好きだ。しかも宗谷は努力する天才だ。
もちろん自分が凡人側だからだ。

「縮まらない」からといって それが オレが進まない理由にはならん


このセリフ、熱すぎる。
しかし結果島田は負け、四連敗に終わるのだが、零と宗谷だけが島田の勝つ唯一の逆転の一手に気付いていた。
私はこれを見て『ヒカルの碁』を思い出した。saiと塔矢行洋の対局の後塔矢行洋の逆転の一手にヒカルだけが気づいたシーンだ。アレも熱かった。

すぐに続きが読みたくて今週のヤングアニマルを買ってしまった。いつも立ち読みで済ませているのに。だって縛ってあるから。
相変わらず島田は胃が痛そうだった。



評価:AAA
文句なしだ。




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まだno imageなので4巻の表紙です。
mini_CIMG1628.jpg


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Edit / 2010.04.09 / Comment: 4 / TrackBack: 0 / PageTop↑
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Author:gaker
福井晴敏と本多孝好が好きです。大好きです。
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2008 11/13(木)開設

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