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冷たい校舎の時は止まる
カテゴリ: 辻村深月 / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学
第六十五回
辻村深月の『冷たい校舎の時は止まる』

久しぶりの小説感想だ。
この作品は何がいいってまずタイトルがいい。
本屋でこれを見かけたとき、絶対に面白いと思った。

読んだのが結構昔になるので、曖昧になってしまった部分も多いのだが、この作品は私にとって、少し、記念的な作品である。
そう、何と私はこの物語の核となる謎の大半を謎が明かされる前に解き明かしたのだ。
名探偵気分だ。
これは何とも小気味よく、気分のいい体験だった。
大体は作者にだまされるのだが、これはほぼ100%解き明かしたと言っていい。

大体のあらすじとしては、いつもどおりに登校したはずの八人が他に誰もいない学校に閉じ込められてしまう。
時計は2か月前の学園祭の最中に同級生が自殺した時刻である5時30分で止まっている。
なぜか思い出せない自殺した同級生の顔と名前。
ひょっとして、この八人の中に……?
そしてチャイムが鳴るたびに一人ずつ仲間たちが消えていく。
この冷たい校舎を作り出した「ホスト」とは、そして自殺した同級生とはだれなのか。

とまあこんな感じだ。

自殺した同級生についてはかなり早い段階から分かっていた。
そしてそうである以上「ホスト」正体と目的も。
途中あからさまに「ホスト」の正体をにおわせる描写もあるし。
そう「ホスト」の正体は深月を一番気づ付けたいと願っている人物。
それはだれか。
そして、オチの、誰がこの世界を閉じるのか、もいうまでもなくわかった。
そう、本当は(ネタばれ)→角田春子が深月に当てつけるように自殺した。でも本当は許してほしかったんだ。
(ネタばれ)→菅原=榊も早い段階で読めた。何というか彼だけ浮いている感じを受けたし。
そして、100%でなくほぼ100%だと書いたのはここだ。
(ネタばれ)→菅原=榊がわかったならヒロ=鷹野になぜ気付かなかった
このぶぶんだけ「あっ、そうか、そうだよ」ってなった。
いや、当然そうなるだろ~。
あの回想シーンはヒロとHEROがかかっているのがとてもいい。こういう言葉遊びは大好き。

全体を通して、繊細で傷つきやすいあの年頃をよくあらわしてると思う。
文章の繊細さもそれに輪をかけている。
まあ意外と図太いのもあの世代なんだけどね。
桐野なんかそうだと思う。繊細で変なことにこだわっているようで本当は。
きっとあのカップルはうまくいく。

『子供たちは夜と遊ぶ』の時も感じたが、本当に繊細な小説を書く人だなと思う。
だから好き嫌い別れてしまうかもしれない。
私はもちろん、好きの方だ。



評価:AA

表紙のデザインも好き。


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Author:gaker
福井晴敏と本多孝好が好きです。大好きです。
もう家に本を置く場所がありません。

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2008 11/13(木)開設

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