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眼球綺譚
カテゴリ: 綾辻行人 / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

第七回です。
今回は綾辻行人の短編集。
ジャンルはホラーです。
綾辻さんといえば新本格の火付け役で、メインはミステリーなんですが、ホラーも書いていてまたこれが面白いんです。
今作では「由伊」という名前の女性が色んな役で登場します。
でも同一人物というわけではないんですよね。
内容も千差万別で、色んな怖さが楽しめます。

 「再生」

巻頭を飾るのは、体に傷を追ってもそれが再生してしまう女性とその夫の話です。
この女性が「由伊」です。
冒頭から既に由伊は夫に首を切り落とされた状態です。
そして夫は由伊の首が生えてくるのを待っているわけです。
さあ、由伊の首は本当に生えてくるのでしょうか。
オチは中々生理的にキますよ。

 「呼子池の怪魚」

お次は流産で子どもを失った夫婦の話です。
また奥さんの方が「由伊」ですね。
ある日夫が呼子池で不気味な魚を釣り、家に持ち帰ります。
巨大なめだかのようなその魚は日がたつに釣れその姿を買えていくのですが……。
なんとも釈然としないラストですね。
どう捉えたらいいんでしょうか。
それにしても、もし魚が「そう」なっていたらどうなったんでしょうね。
想像すると……。

 「特別料理」

一番衝撃を受けた作品です。
ホラーで料理といえば、ねえ。
大体予想はつくと思います。
そういう話です。
この話の真髄は最後の一ページです。
このタイミングでそれを言うということは、ねえ?
つまりそういうことなんでしょうね。
えげつないな~。
また「呼子池の怪魚」の後にこれを持ってくるっていうのが……。
いや~、後味悪いな~(褒め言葉)
表紙はこの話のイメージかな。

 「バースデー・プレゼント」

「呼子池の怪魚」は釈然としないといいましたが、これはもう意味がよくわからなかったです。
不条理の恐怖?
妄想の恐怖?
わからないことの恐怖?
ん~よくわかんないです。
記憶の断片の表現が囁きシリーズを思い出したな~。

 「鉄橋」

これは典型的な怪談ですね。
量も少ないですがきれいにまとまってます。
シンプルで中々好みです。
うんうん、こういう話はいいな~。
ぞっとする度では一番かな。

 「人形」

いや~、この手のホラーはほんと不安になります。
この話では語り手の妹が「由伊」ではっきり言っていなくてもいい位の脇役なんですよ。
なんか気になるんですよね。
他の話では重要な役どころが多いのに。
別に何もないのかな?
後気になるところとしては、これが果たして「何回目」なのかってことですね。

 「眼球綺譚」

表題作です。
完成度は一番高いかな。
作中作が良いですね。
それが作中作である事を忘れてしまいました。
基本的に作中作のある作品は好きです。
日常が突然反転する瞬間はホラーの醍醐味ですね。


非常に質の高い短編集です。
綾辻さんは個人的にはミステリー以外のエッセンスが入ったもののほうが好きな気もします。
囁きシリーズとか。



評価:A




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(1999/09)
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Edit / 2008.12.03 / Comment: 0 / TrackBack: 0 / PageTop↑
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gaker

Author:gaker
福井晴敏と本多孝好が好きです。大好きです。
もう家に本を置く場所がありません。

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2008 11/13(木)開設

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