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惑星のさみだれ 1~3
カテゴリ: 水上悟志 / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

ヒーロー、参ッ上ォ!!



漫画感想第二回。
水上悟志の『惑星のさみだれ』
ちなみに1巻から7巻まで大人買いして一気読み。

主人公、雨宮夕日は平凡な(そうでもないが)大学生だったが、ある日突然現れた喋るトカゲのロイに、地球の危機を告げられる。
が、別に世界を救いたくはない夕日なので、ロイは迷惑な闖入者でしかなかった。
そんな夕日が、敵である「魔法使い」の「泥人形」に襲われた時、彼を助けたのはお隣の女子高生、朝日奈さみだれだった。
まあ、ありがちな入り方だろう。
ジャンルとしてはファンタジーか、SF化。
余談だが、1巻の裏表紙には新感覚ご近所ストーリーとある(ご近所!?)。

だがここからは、ちょっとありがちではない。
彼女こそが、トカゲの騎士である夕日の守るべき姫だったのだが、さみだれの目的は、地球を滅ぼすもの「ビスケットハンマー」から地球を守ることではなく、地球を守った上で、自らの手で地球を破壊することだったのだ。
さみだれは、ヒロインにして、魔王なのだ。

さらに、職業正義のヒーローの犬の騎士、東雲半月が登場して、1巻は幕となる。
ここまでは、まあネタばれとは言えないだろう。
正直なところ、1巻は絵の粗さも目立つし、展開に違和感もある。
ただ、この作品は2巻以降、大化けする。
というわけで、以降はネタばれ満載でお送りする。


2巻は半月のための巻だ。
闘いぶりから、その存在感、そして退場まで。
いや、半月は男の中の男やで。
正義のヒーローにあこがれながら、自分がそうではないという自覚があり、それでもそうありたいと願う。
そして彼の大人論が素晴らしい。

大人が笑うのはな、大人は楽しいぜって子供にうらやましがられるため、人生は希望に満ちてるって教えるためさ


また、さみだれが地球を壊したい理由も発覚する。
それはそう、無理心中なのだ。
ただ、それでもさみだれは諦めきれていないのだろう。
あまりに明るい少女すぎる

半月の弟、カラスの騎士、東雲三日月が登場したところで、2巻は幕。
こいつがまたいいキャラだ。
ここまで2巻。

10対1で戦って、1人残らず全員倒せ


仲間の騎士も増えてくる。
馬の騎士、南雲宗一郎。ヘビの騎士、白道八宵。亀の騎士、月代雪待。鶏の騎士、星川昴。ネズミの騎士、日下部太郎。カマキリの騎士、宙野花子。フクロウの騎士、茜太陽。黒猫の騎士、風巻豹。そして、すでに故人だが、カジキマグロ(!)の騎士、師匠。
増えてくるというか、これで全部か。
そして、ああ、この巻も、半月の巻だ!!
半月の最後の願いが何だったのかが明かされる。
それは、「天才武道家東雲半月の技を雨宮夕日に渡す」こと。
くそう! いい男すぎる。
ヒーローだよ! あんたヒーローだよ!!

他には、ラスボスの魔法使い、アニムスも登場し、大きくストーリーが動き出す。
あと、白道さん可愛い。

ここまで3巻。


あまり有名な作品ではないと思う(多分)。
出会いはブックオフ。
なんとなくタイトルが気になって(惑星と書いて「ほし」と読ますなんて、ありがち過ぎて逆に少ないよね!)立ち読みした。
ここで一目ぼれ、というわけではない。
まあそこそこかな、というのが感想だった。
でも、気まぐれに大人買いしてやった。
社会人はこんな無駄遣いもできるのだ!!(無駄じゃなかったけど)

いやー、面白い。
何というか、そう、王道なのだ。
熱い、というのが一番適切か。

とりあえず3巻までの感想。
続きはまた今度。



評価:AA



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2008 11/13(木)開設

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