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月に繭 地には果実(下)
カテゴリ: 福井晴敏 / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

第六回、さあいよいよクライマックスです。
とうとう舞台を宇宙に移し、とんでもない兵器もいくつか登場します。
最終巻の筋を説明してしまっては完全にネタバレなのでそれは控えますね。

読めば読むほど面白くなって、ページを捲る手も止まらなくなっていきます。
また物語が最悪の方へ最悪の方へと転がっていくんですね。
それがまたページを進ます。
最悪の未来をちらつかせて、少しずつそれに近づいていくんですよ。
必死に抗うロランたちが唯一の希望です。
でも、周りの人間のきな臭さも前巻以上ですから、はっきりと味方だといえる人間がほとんどいません。
このせいで最初から最後まで凄い緊張感なんですよ。
あ~コイツ敵になるんちゃうか、あ~ヤバイ絶対ヤバイほら裏切った~、みたいな(笑)

∀とターンXの意味も明かされます。
大体の見当はついていましたが、いや~両方胡散臭いというか。
それでもどっちかといえば私はターンXよりですけどね。
∀が主人公機なのでそっちが作者の用意した真実、という訳でもないんですよね。
だってアレは完全に神の視点ですもん。
奢り高ぶるにも程がありますよ。

以下ネタバレを含むので反転です。

結局のところ、これが真実だ、というものは提示されていません。
目の前にあるものを見ずに、わかったような顔で神を気取れば、∀を作り旧文明を滅ぼした人のようになってしまいます。
かといって目の前にあるものしか見ずに、その背後にあるものから目を逸らしていては地球でむちゃくちゃやらかしたミリシャの人々のように、なってしまいます。
大量の命を簡単に奪う兵器を、自分の正義のために振りかざすことに疑問を持たないグエンや、復讐に取り付かれてカイラス・ギリを使ったハリー、ディアナへの嫉妬で目を曇らせてしまったキエルも後者に属するのでしょう。
そしてだからこそニュートラルであるロランが∀に選ばれたのでしょう。

最後まで救いを感じさせない展開でしたからね。
主要人物もほとんど死んでしまいましたし。
個人的にはディアナには生き残って欲しかったんですけど。
最後のソシエが本当に唯一の救いですかね。

それにしてもターンシリーズの性能は尋常じゃありませんね。
欠片でも残っていればナノマシンで再生できるとか、テレポーテーションとか。
以前に書いたガンダムの枠に収まる機体じゃないというのはまさにズバリでした。
まあ神として全てを滅ぼし再生させるために作り出された機体ですしね。

最後に一つ疑問なんですが、なぜキエルがムーンバタフライを動かせたんでしょうか。
生態認証が必要なのは起動時だけだったんでしょうかね。
それともキエルだから動かせたのか。
よくわかりません。

むちゃくちゃ重いストーリーでしたがとても面白かったです。
やっぱり福井作品の登場人物は一人ひとりに熱がありますね。
主要人物はほとんど印象に残ってます。
いや~、よかった。



評価:AA




月に繭 地には果実〈下〉 (幻冬舎文庫)月に繭 地には果実〈下〉 (幻冬舎文庫)
(2001/08)
福井 晴敏

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Edit / 2008.11.28 / Comment: 2 / TrackBack: 0 / PageTop↑
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gaker

Author:gaker
福井晴敏と本多孝好が好きです。大好きです。
もう家に本を置く場所がありません。

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2008 11/13(木)開設

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D:ん~、微妙
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