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マルドゥック・ヴェロシティ
カテゴリ: 冲方丁 / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

おお、炸裂よ―


第五十五回。
冲方丁の『マルドゥック・ヴェロシティ』
『マルドゥック・スクランブル』の続編。

面白かった、無茶苦茶。
特殊な文体には、最初は戸惑ったけど、すぐに慣れた。

時系列的には、前作の過去にあたり、『スクランブル』での宿敵ボイルドが主人公で、ウフコックとの決別となった事件が描かれている。

プロローグの100からエピローグの0という形など、虚無へのカウントダウンという構成が全編にわたって貫かれている。
『スクランブル』へと続くわけだから、ああいう結末になることは最初からわかっていたんだけど、きついな~。
また10人以上いた09のメンバーの死にざまも丁寧に描かれている。
あれだけ次々に死んでいったのに、一つ一つの死をきちんと書いたのはすごい。
特にクルツとオセロットの死にざまは……。

そして、そういったすべての事件が最終的にボイルドの虚無へと収斂していくクライマックスは圧巻だ。

拷問の描写などぐろいものも多い。
また、カトル・カールのイカレ具合がすごい。
基本的に同じことしかしゃべらない連中なんだけど、その内容がね。

「ホーホッホ! ホーホッホ!」
「ブルブル! ブルブル!」
「しゃぶってやるぜ! しゃぶってやるぜ!」
「カリカリガリガリ! カリカリガリガリ!」
「キエエエエエエ」
「おかああああさん! おかあああああさん!」

とまあこんな具合だ。

そして、対照的にウフコックの可愛いこと可愛いこと。
特に序盤の無垢っぷりときたらもう。
微笑ましくてたまらない。

細かい部分にもきちんと伏線が張ってあるし、非常に質の高いSFだと思う。
作者は、この作品の終盤を書くときに失踪していたそうだ。
そういうことって本当にあるんだな~、と思いながらも、確かに特にクライマックス部分は、すごい力を感じる。

『マルドゥック・スクランブル』を読んだのはずいぶん前だし、細かい部分は忘れてしまっていたから、読み返したくなったんだけど、実家に置いてきてしまった。
あ~、でも読みたいな。
こっちで買いなおすかね。



評価:AA



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Author:gaker
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2008 11/13(木)開設

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