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ビタミンF
カテゴリ: 重松清 / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

第三十三回。
重松清の『ビタミンF』

直木賞受賞作の、短編集。
七編が収録されている。
さすがにレベルが高い。

「ゲンコツ」

三十八歳。
「まだ」とも「もう」ともいえる中途半端な年齢。
無理に若く見せようとすれば滑稽に見え、諦めてしまえば一気に老け込む。
そんな年だ。
ガラの悪い不良に腰が引けながら立ち向かう雅夫は格好いい親父だ。
しらけた振りをしてみても、本当は色々あるのだ。
柔らかいゲンコツは武器にはならないけど、きっと大丈夫。

「はずれくじ」

なんでこんな子になっちゃったかな、なんて考えはやっぱり親の勝手だよなあと思う。
子どもは親だけの影響を受けるわけではないけど、それでも一番影響を受けるのはやっぱり親だ。
と、いう風に作者の思い通りにむっとしてしまって悔しい。

「パンドラ」

父親ってのはやっぱり子どもが悩みを打ち明けにくい存在なんだろうか。
安いプライドが、頑固な固定観念がそうさせるのだろうか。
自分の過去は大事に持ちながら、相手の過去を許せない。
そんなところが確かに男にはあるのかもしれない。
そんなエゴには苛立つのだが、不器用に、必死に伝えようとするその姿は微笑ましい。

「セッちゃん」

これは読んでて胸が痛い。
早く気付いてやれよとものすごく思った。
気付いた後も、こんなわかりやすいSOSないだろと。
お母さんをそれは逃げだろと。
ある程度以上の人数が集まれば必ずいじめってのは出てくるからな~。

「なぎさホテルにて」

達也はひっでえな。
そして、対照的に有希枝も久美子もいい女ですわ。
終わり方が心地いい。

「かさぶたまぶた」

いや~、これ、政彦の気持ちわかるな~。
見得はって強がって、必死で作り上げた虚勢を周りが信じ込んでしまうことはある。
優香の潔癖さも、わかってしまう。
幼い分だけ純粋なんだろうな~。

「母帰る」

おじいちゃんすごいな~。
マスオさんはやな感じだ。

「かさぶたまぶた」と「セッちゃん」が好きかな。
父親ってのは孤独なんだな~。
でもこの本の本当の面白さがわかるのは、私がもっと年を取ってからなんだろう。



評価:A




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(2003/06)
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Author:gaker
福井晴敏と本多孝好が好きです。大好きです。
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2008 11/13(木)開設

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