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君が壊れてしまう前に
カテゴリ: 島田雅彦 / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

 ぼくはエミコが羨ましかった。あいつは上手に悲しむことができる奴だ。ぼくはどういう顔をして、何をいったらいいのか、全然わからない。

わかりやすい悲しみ方をしている人に、作為的なものを感じてしまうのは、私が捻くれているからだろうか。
多分そうだろう。

第三十二回。
島田雅彦の『君が壊れてしまう前に』

また初めて読む作家。
タイトルと表紙に惹かれて買ったんだけど、デビュー作が『優しいサヨクのための喜遊曲』か~。
ひょっとして政治的主張にあふれた内容かな~と心配した。
が、杞憂だった。
うん、面白い。

この作品は主人公の「ぼく」の日記という形だ。
主人公は中学生で、思春期真っ盛りだ。
その性欲丸出しの男子中学生の日記なので下ネタが凄い。
森見登美彦の『太陽の塔』の時もそんな事を書いたが、その比じゃない。
序盤なんてオナニーのことしか書いてない。
途中からオナニーの事をアフェアとか呼び出す。
バカだ(笑)
この詩的なタイトルから、こんなに下ネタが飛び出すとは思ってなかった。

周りの女の子に向ける気持ちも恋、というよりやはり性欲だ。
あっちへフラフラこっちへフラフラ。
これに眉をひそめる人もいるのかも知れない。
でも、実際はこんなもんじゃないかな、とも思う。
物語にある綺麗な恋ばっかりじゃないよな~。
特にこの年頃はね~。
リアルッちゃあ、リアル。

ただ、日記形式にする必要は別に感じなかったような気もする。
というか日記っぽくない。

最初が少し読みにくくて、ひょっとしたら地雷だったかと心配したけど、中盤以降は非常に面白かった。

 ぼくたちはみな、ピノッキオである。ぼくたちはみなプーにもなれる。ぼくたちはマリオネットであり、ぬいぐるみなのだけれども、奴隷でない。自由の刑に処せられても、無邪気でいる術を学ぶことができる。


『君が壊れてしまう前に』の「君」って誰のことだろう。
プーさんのことかな?
どうだろう。



評価:B+




君が壊れてしまう前に (ピュアフル文庫)君が壊れてしまう前に (ピュアフル文庫)
(2006/09)
島田 雅彦

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Edit / 2009.01.16 / Comment: 2 / TrackBack: 0 / PageTop↑
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Author:gaker
福井晴敏と本多孝好が好きです。大好きです。
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2008 11/13(木)開設

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