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空色ヒッチハイカー
カテゴリ: 橋本紡 / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

この世には当たりの女と、はずれの女がいるんだ。当たりの男と、はずれの男がいるのと同じでさ。


第百八十七回
橋本紡の『空色ヒッチハイカー』

何でもできる、だけどいなくなってしまったお兄ちゃんの残したキャデラックに乗って、受験生の僕は免許もないのに旅に出る。
隣には途中で拾った不思議な女の子、杏子ちゃんを乗せて。
目的地へと向かう途中で何人ものヒッチハイカーを乗せ、そして降ろす。
旅の終わりに待つものとは。

何て面白い小説だろう。
今年読んだ小説の中では『ペンギン・ハイウェイ』『悪の教典』がツートップだと思っていたが、これに今作を加えてスリートップになった。

まず、キャラクターが魅力的である。
杏子ちゃんがいいよなあ。
少しミステリアスで、セクシーで、気分屋で、お茶目だ。
何となく猫のような女の子だ。
主人公である彰二もいい。
東大B判定の優等生で、でも何かの目的を持って旅をしている。
そして、とても十八歳らしい。
欲求に素直で、女の子が好きで。

何だろう、最後まで読んで、とてもいい気分になったのだ。
私は作者の考えを、さも絶対の正義のようにキャラクターの口を通して語らせるのはあまり好きではない。
それがその作品のテーマそのものであればまあ話は別だが。
今作では、色々と登場人物たちがいろいろと断定口調で価値観を語る。
でも、不快ではないのだ。
小気味よささえ覚える。
それは多分、あくまでそれが登場人物たちの価値観であり、作者の代弁ではないからだ。

いやしかし、杏子ちゃんはいい子だよなぁ。
そして彰二は馬鹿な奴だなぁ。
でもそれが青春なのだ。
きっと、多分。

何気なく古本屋で買った今作だが、著者紹介の欄で、気になっていた『半分の月がのぼる空』の作者であることを知る。
これは読まなきゃだな。
そして著作多数の文字。
嬉しいなあ。
この作者の小説をこれからたくさん読めるのだ。

いい作家を発掘した。
買い集めよう。


評価:AAA


空色ヒッチハイカー (新潮文庫)空色ヒッチハイカー (新潮文庫)
(2009/07/28)
橋本 紡

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Author:gaker
福井晴敏と本多孝好が好きです。大好きです。
もう家に本を置く場所がありません。

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2008 11/13(木)開設

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