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Steins;Gate
カテゴリ: ゲーム / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

「これが『シュタインズゲート』の選択だよ」


久々ゲーム感想。
想定科学ADV『Steins;Gate』
年明けてから、ずっとこれやってました。
この手のゲームはあまり、というかほとんどやったことがないのだが、これは随分前から気になっていた。
タイムマシンとか、ループとか、キャッチコピーの「“最初のお前”を騙せ。世界を、騙せ」とか、様々な設定が気になってしょうがなかった。
評価も高いみたいだし、思い切って買った。
そしてはまった。
いや、これは紛れもない名作だ。

狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真こと岡部倫太郎は、秋葉原で未来ガジェット研究所という発明サークルを主宰している大学生。
彼の脳内にのみ存在する「機関」なる組織と戦うべく、ラボメンである、幼馴染のまゆり、高校からの友人のダルとともにへんてこな発明品を作り出す日々であった。
彼は、2010年7月28日、ドクター中鉢(出オチだと信じていた。でも立ち絵があることに違和感を抱くべきだった)のタイムマシン開発成功会見をラジオ会館にまゆりと見に行った。
そこで、若干17歳でサイエンス誌に論文が載った才媛、牧瀬紅莉栖が血まみれで倒れているのを見つける。
そのことをダルにメールで送った瞬間、周りにいた人々がまゆりを残して消滅してしまう。
そしてラジオ会館には、いつのまにか人工衛星のようなものが突き刺さっていた。
さらにダルに送ったメールは、何故か過去へと送られていた。
その後、偶然死んだはずの紅莉栖と再会するが、彼女は初対面であるという。
彼の言動に興味を持った紅莉栖も巻き込み、過去へメールを送ることができる電話レンジ(仮)の研究が始まる。
しかし度重なる過去改編の結果、世界はどんどん変わっていき、やがて最悪の結末へと物語は向かっていく。

以下ネタバレ満載でお送りする。
少しでも今作が気になっている人はこの先は読まずに、すぐに買ってプレイすべきだ。
その価値がこの作品にはある。
ちなみに、公式サイトはネタバレしまくりなので見ない方がいい。

さて、ロト6に始まり、鈴羽を尾行するため、萌郁、ルカ子、フェイリスとDメールを送った結果、過去は変わり、その結果現在も変わってしまった。
そして8月13日の夜、萌郁ら、ラウンダーの襲撃により、まゆりが死んでしまう。
オカリンはまゆりの死を回避するため、完成した、記憶を過去の自分へと飛ばす装置、タイムリープマシンを使って、何度も8月13日をやり直す。
しかし、まるで世界が決めた運命であるかのようにまゆりはことごとく死んだ。
時に、萌郁たちの手で、時に偶然の事故で。
中でも綯が線路に突き落として電車に引かれたのはCGも相まってビビった。
この辺は読んでいて辛かったな。
だんだんと焦燥していくオカリンが痛々しくて。
どんなに手を尽くしてもまゆりを助けられないことが絶望的で。
そしてオカリンは自分一人の力の限界を感じ、助手クリスティーナと鈴羽に助けを求める(厳密には鈴羽は話を聞かれてしまっただけだが)。
鈴羽の正体については、早い段階から予想がついていた。
2036年から来たタイムトラベラーであり、ジョン・タイターの正体でもある。
ジョン・タイターについてはWikipediaでも参照してください。
しかし鈴羽は頼りになる。
さすがレジスタンス。
銃をもった5人の男を一瞬で叩き伏せ、オカリンの窮地を救った。
鈴羽が言うには、IBN5100というレトロPCを使って、SERNのデータベースから、傍受された最初のDメールを消すことで、まゆりも死なず、将来SERNのディストピアができることもない、β世界線へといくことができると言う。
物語の序盤で一度は手に入れたIBN5100だが、Dメールによる世界改編によって、そのありかは現在不明となっていた。
鈴羽の使命は本来、1975年に行って、IBN5100を手に入れ、それをオカリンへと託すことだった。
しかし鈴羽は、名も知らぬ父親と会うために2010年の秋葉原に寄ったのだ。
そして、雷雨にあったタイムマシンは壊れてしまった。
そこでオカリン達は、タイムマシンの修理と、鈴羽の父親探しを並行して行うことになる。
意外なことに、鈴羽の父親の正体を発見したのは、普段はぼや~っとしている、まゆりであった。
まあ実際はぼや~っとしているように見えて、仲間のことはしっかり見ているのだから以外というほどでもないが。
そして、父親の正体もまあ正直予想の範疇であった。
そう、HENTAI紳士ダルである。
多分すでに登場している人物だろうとは思っていたし、オカリンのことは鈴羽も知っていたし。
ピンバッチのイニシャルには不覚にも気付かなかったが、2010の方は気付いた。
というか2010にしか読めなかった。
7には見えない。
しかし、過去へしか行けないタイムマシンというのは切ない。
一度1975年に行ったら、35年の月日を経ないと再びオカリン達とまみえることはない。
そして、時を越えた奇妙な再会を果たしたダルと鈴羽。
鈴羽は父であるダルが修理したタイムマシンに乗って1975年に旅立つ。
そして35歳年をとった鈴羽がIBN5100をラボへと持ってくるのを待つ一同。
しかしそこへ現れたのは一通の手紙を持ったミスターブラウンだった。
差出人は橋田鈴。
明らかに鈴羽である。
繰り返されるまゆりの死。
鈴羽によって提示された光明。
直ったタイムマシン。
そこでこの手紙である。
これはきつかった。
タイムマシンが完璧に直っていなかったため鈴羽は1999年まで記憶を失っていた。
絶望に塗りつぶされた手紙。
それを残して鈴羽は10年前に自殺していた。
この手紙、本当にきっつい。
トラウマもんだ。
嫌な予感はしてたんだよ。
ダイバージェンスメーターが変わってない時点で。
こんなのあんまりだろと、本気で頭を抱えた。
そこでオカリンとプレーヤーは決断を迫られる。
一つは鈴羽を尾行し、1975年へ行くのを引きとめるDメールを取り消すDメールを送ること。
そう、雷雨はその日の夜にあったのだ。
鈴羽を引きとめなければ、彼女は無事に1975年へと辿り着ける。
もう一つは……。
私は最初、どうしても取り消しのDメールを送ることができなかった。
それは鈴羽と過ごした思い出を、鈴羽とダルとの再会をなかったことにしてしまうからだ。
迷いに迷った挙句Dメールは送らず、タイムリープした。
鈴羽との思い出も消さず、まゆりも救う方法があるはずだと信じて。
しかしその選択は間違いだった。
オカリンは根本的解決を諦め、まゆりも死なず、鈴羽の思い出も消さなくていい2日間を永遠に繰り返すことを選んだのだ。
それじゃあ駄目だろうオカリンと、またも頭を抱えた。
ここからは読むのが辛くて辛くて。
繰り返しのループの中、閉じた時間の環の中でだんだんと壊れていくオカリン。
それに気付いたのは鈴羽だった。
そしてオカリンは鈴羽と共に1975年へと向かい、そこでエンディング。
駄目だ、この先に明るい未来が待っている気がしない。
恐らくは二人とも記憶喪失になり……、後は考えたくないなぁ。
とにかく大分感情移入してしまっていたので辛かった。
という訳で私が最初に見たのは鈴羽EDだった。

なので、この先は何を犠牲にしても、ひたすらまゆりを助けるために動こうと方針を決める。
目指すはまゆりEDである。
まずは鈴羽を尾行するDメールを取り消す。
これによって鈴羽は何日も前に姿を消したことになり、その思い出はオカリンだけが覚えている状態となる。
そしてミスターブラウンの口から、鈴羽がオカリン達のために様々な準備を整えていてくれたことが分かる。
鈴羽……、ここで退場か。
かなり好きなキャラだったのに、とここでは思っていた。

しかし、IBN5100はオカリンの手元にはなく、柳林神社にもなかった。
クリスティーナに相談した結果、今までに送ったDメールを取り消していけばIBN5100に辿り着くという仮説に至った。
という訳で、ここからは今までに送ったDメールによる過去改編を順番に取り消していくことになる。
しかし毎回助手はすぐに話を信じてくれるな。
自分だけが世界線が変動する前の記憶を持っているオカリンの孤独を和らげてくれる存在である。
さすがメインヒロイン。

まずはフェイリスだ。
ここでいきなり物語のテンションが変わる。
今までどシリアスだったのが一転。
珍妙な新キャラ、4℃(シドと読む、らしい)が登場し、雷ネットという架空のカードゲームの大会の話となる。
正直、えーって思った。
そんなことしてる場合ではないのに。
しかし肝心のフェイリスがDメールの内容を優勝しなければ思い出さないというのだから仕方がない。
でも明らかに嘘だしな~、茶番に付き合っても……とか思っていたらビックリさせられた。
フェイリスが決勝で負かした4℃とその仲間たちが逆恨みして襲ってくるのだが、あまり緊迫感がない。
ラウンダーに襲われた後だからな。
その辺のチンピラでは緊迫感は出ない。
しかしオカリンはひょろひょろなのでぼこぼこにされ、フェイリスパパに助けられる。
そして世界線が変わる前の記憶を思い出したフェイリス。
フェイリスが送ったDメールを取り消すということは、フェイリスパパの死を意味していた。
とはいえ、もう心は決まっている。
フェイリスパパには悪いが、さくっと取り消しのDメールを送った。
その後に見たフェイリスEDについて少し触れておく。
確かフェイリスパパにIBN5100を手放すなみたいなDメールを送ると世界線が劇的に変動する。
その結果オカリンとフェイリスは恋人同士で、まゆりともダルともクリスティーナとも面識のない世界になってしまう。
何がどうなったらそこまで人間関係が変わるのか、まゆりとは幼馴染ではなかったのか。
謎ではあるがともかくさびしい世界線である。
そしてラボもないため、もうやり直す事も出来ない。
う~ん。

次はルカ子だ。
ルカ子は美少女にしか見えない容姿を持ち、巫女服を着こなすが、男であった。
しかしDメールで自らの性別を女に変えたのだ。
あんなメールで本当に性別が変わるのかはかなり疑問だがまあいいだろう。
そしてオカリンはルカ子は本当は男だと告げるが、ルカ子はそれを聞いて泣き出してしまう。
その後ルカ子に呼び出されたオカリンは、男に戻る代わりに恋人になってほしいと言われる。
ぱにくったオカリンは、タイムリープできるいっぱいまで時間跳躍して逃げる。
へたれめ(笑)
しかし結果は同じでまた恋人になってほしいと告げられる。
今度はそれを承諾したオカリンだが、ルカ子は本当は男である。
何だか倒錯しているなあ。
しかしデートなどしたことないオカリン。
ルカ子を楽しませることができずに約束の期限は過ぎてしまう。
悲しそうに泣きながら母親のポケベル番号を渡すルカ子。
これでは駄目だとタイムリープし、今度は飾らない自分、鳳凰院凶真(いやこれはまた別の意味で飾ってるか)としてルカ子に修業をつける。
ルカ子もそれで楽しかったようだ。
そしてルカ子も世界線が変わる前、つまり自分が男だった頃の記憶があると言う。
また、男だったころもオカリンが好きだったようである。
これは……切ない。
オカリンに抱きついて、本当は男に戻りたくないというルカ子。
フェイリスの時より心が揺れたがそれでもさくっとDメール。
ちなみにルカ子EDだが、フェイリスの時よりひどい。
オカリンはまゆりを見殺しにする決断を下したのだ。
もっと方法あっただろう。
一年前のルカ子に、倉庫の掃除の際にはレトロPCを壊さないように注意するようにDメールを送るとか。
エンディング後子供までできちゃって。
でもまゆりを見殺しにしたことを二人は忘れられないだろうし。
α世界線から抜け出していない以上、オカリンは早逝するし。
報われないなあ。
余談だが、男であるルカ子に巫女服を着せるルカ子の父親は一見常識人に見えるが、実は作中でも随一のど変態ではないかと思われる。

ルカ子とフェイリスはなんだか、どこか打算的なものを感じてしまって、あまり感情移入できなかったんだよな~。
使命のために人生すべてを投げ出した鈴羽とその最後を知った後だけに余計に。
まあ平和な世界で生きてきた一般人と、レジスタンスとして戦ってきた鈴羽を比べてはいけないんだろうけど。

さてさて、最後に取り消すべきDメールは、まゆりを殺したオカリン達の敵、ラウンダーである萌郁が送ったものだ。
この時点でプレイヤーは萌郁が送ったDメールの内容について察しがついているだろうが、オカリンは間抜けにも気づかずに「なぜだ!」とか言っちゃっている。
そこで初めて萌郁の携帯が変わっていないことに気付き、萌郁を問い詰め、真相を知り、改めてDメールを送るが過去は変わらなかった。
そこで萌郁の上司であり、依存対象であるFBの携帯からDメールを送ればいいという結論に達したオカリンは、IBN5100がしまわれたロッカーの前で張り込みを行う。
萌郁も加わり、運ばれるIBN5100を追っていった先に現れたのは、ミスターブラウンであった。
ミスターブラウンを問い詰めた結果、彼こそがFBであることが分かる。
これは、結構意外だったな。
でも後から考えればここで新キャラが出るとも思えないし、そうなると天王寺親子のどちらかが怪しいって言う結論になるんだよな。
綯はまゆりを殺した件があるから正直怪しいと思っていたのだが、というかむしろこの時点ではFBのさらに上の黒幕説すら私の中ではあった。
実際はその予想のさらに上をいくのだが。
まあそれはともかく、FBは任務を終えたラウンダーは例外なく処分されると言って自らの頭を撃ち抜く。
しかし萌郁は殺さなかった。
守りたかったのだろう。
そして抜け殻のようになった萌郁を彼女のアパートまでクリスティーナと運んだオカリン。
そこにノックの音がする。
正直そのノックをした人物もその後の展開もその瞬間に読めた。
開けるな~と思ったが、萌郁は扉を開ける。
予想通りそこにいたのは綯だった。
そして予想通り萌郁を刺した。
そしてオカリンに「お前は15年後に殺す」と言い残して去っていった。
これは小学生の発想じゃないぞと思い、やはり綯は何か知っているとの思いを強めた。
しかしこの時は、ここでDメールを送らなかったら萌郁EDになってしまうと思い、気になったが送った。
結果から言えば萌郁EDはない。
この先に待っているのは綯の恐るべき真実である。
FBが死ぬ所を目撃してしまった綯は、その場にいた萌郁とオカリンに憎悪を抱き、2025年(?)でオカリンを考えうる限りの拷問で苦しめ、殺した後、何千回ものタイムリープを繰り返してこの時代へとやって来たのだ。
なるほど、急に人が変わったのはそのせいか。
ということはDメールを送りラウンダーより先にIBN5100を手に入れれば、万事解決である。
また、まゆりを殺したのは事故だったという訳だ。
にしてもえぐいな。

さて、萌郁のDメールを取り消したことで、IBN5100はオカリンの手元に帰ってきた。
後はスーパーハカーであるダルがSERNのデータベースから最初のDメールのデータを消せばまゆりの死ぬα世界線から、まゆりの死なないβ世界線へと移ることができる。
ここで疑問なのだが、何故今現在のSERNのデータベースから最初のDメールを削除すれば世界線が変わるのか。
もうすでにSERNに知られてしまっていたら意味がないではないか。
SERNが知るのはもう少し先の未来であるということだろうか。
だがそれなら萌郁達が襲撃してきたのはおかしい。
いや、現在の世界線ではまだ萌郁達は襲撃してきていない。
つまりSERNはまだ気付いていないということか?
各DメールとSERNの気付くタイミングの因果関係がよくわからないがこの仮説ならうなづけないこともない。
そうすればSERNはタイムマシンを開発できず、ディストピアも構築されない。
つまり鈴羽が2010年に来ることもなく、ラジ館でのドクター中鉢の会見が中止になることもなく、血まみれのクリスティーナを見たオカリンがDメールを……あれ? 送っちゃうじゃん。
結局未来変わらなくない?
ん? でもデータは消したからいいのか?
いや、因果が再構成されるから、データを消すという未来はなかったことになるのでは?
無限ループではないか? 分からん……。
この辺は後でネットの考察を調べてみよう。
ん? いやいや、いいのか。
Dメールを送ってあの三週間を過ごす事には意味があった訳で。
つまりデータを消した後トゥルーエンドのオカリンへと繋がる訳だ。
うん、これなら問題ない、と思う。

ここでオカリンは決定的なことに気付く。
ちなみにプレイヤーは多分最初から気付いている。
まあ極限状態が続いていたからしょうがないけど、それでもちょっと間抜けである。
最初のDメールのデータを消し、β世界線に行くということは、つまり、クリスティーナが死んでいる世界に行く、ということである。
オカリンはまゆりか、クリスティーナかどちらかの命を選ばなければいけないということに気付いてしまったのだ。
どちらも犠牲にできないオカリンは悩み、苦しみ、何とかα世界線でまゆりを救う方法がないか、何度も試みる。
しかしまたしてもまゆりはアトラクタフィールドの収束によって死んでしまう。
そしてついにオカリンはクリスティーナに真実を告げる。
しかしクリスティーナは意外にも動じることはなかった。
そしてまゆりを救ってあげてくれという。
オカリンはそんなクリスティーナ、いや紅莉栖が好きだということに気付く。
そして大切な幼馴染であるまゆりを救うためには紅莉栖が死ななくてはならないのだ。
タイムリープしようとするオカリンに、それは逃げだと諭す紅莉栖。
そこでオカリンは決意し、紅莉栖に告げる。
自分が紅莉栖を守れないこと、そして紅莉栖が好きだということを。
口づけをかわす二人。
しかしその先には避けられぬ別離がある。
切ない。
ここで紅莉栖を選んでまゆりを見殺しにすることはできない。
誰よりも紅莉栖がそれを望んでいないからだ。
それをすれば紅莉栖はオカリンを多分許さない。
ルカ子のためにまゆりを犠牲にした時はオカリンを責めなかったが、自分のためにまゆりが犠牲になることを紅莉栖はきっと許さない。
翌朝紅莉栖はアメリカへと帰ることとなった。
そしてオカリンがSERNのデータベースから最初のDメールを消す、その瞬間、ラボへと紅莉栖が駆け込んでくる。
しかし、すでにキーは押されてしまい世界線の変動は始まっていた。
そこでオカリンが聞いた紅莉栖の最後の言葉は――。
切ないなあ、切ない。
そして、オカリンは皆が紅莉栖の記憶を持たない世界で、一人彼女の記憶を持ち続けこれから先の未来を生きていくのだった。
ここでエンディング。
ええ!? これで終わり?
あ、これ紅莉栖EDなの?
まゆり助けたのに?
メールの返し方とかで分岐してたのか?
とか思いつつ、とりあえずフェイリス、ルカ子EDを見る。
エンディングの数は全部で6つなので、これで残るエンディングは2つ。
ヒロインの数も6人だから……、え? これで本当に紅莉栖EDは終わり?
それとも6つ全部のエンディングを見たら7つ目が解禁されるとか?
とりあえずまゆりEDが見たいと思い途中のセーブから何度かやりなおしたが、どこで分岐するのか分からない。
しょうがないのでここで攻略情報を見ることを解禁する。

なるほど、残るエンディングはまゆりEDとTRUE ENDか。
萌郁EDはないんだな。
まあまゆり殺したしそりゃそうか。
かわいそうではあるけど、弱さを理由に人を傷つけていいはずないからなあ。

そして無意識のうちに紅莉栖ルートに入ってしまっていたことが分かった。
それ以前のセーブがなかったのでしょうがなく最初から。
スキップを使ってもとても時間がかかった。

まゆりは両親が共働きのため、おばあちゃんっ子であった。
だが、小学生の時におばあちゃんが亡くなり、そのショックで失語症のような状態になってしまった。
そのまゆりに毎日付き添い、名前を呼び続けたのがオカリンであった。
ある日まゆりは、雨上がりの空からこぼれる光に向かって手を伸ばした。
まるでおばあちゃんに連れて行ってもらうかのように。
それを見たオカリンは、まゆりを抱きしめ「まゆりは俺の人質だ。人体実験の生贄なんだ」(うろ覚え)と以前にまゆりと一緒に見たテレビの悪役の台詞を真似て言った。
これが鳳凰院凶真の始まりだったのだ。
こんなこと知ったらもう、ウザいなんて思えないじゃないか。
それ以来、ずっとまゆりを守り、慈しむようにして生きてきたオカリン。
オカリンにとってまゆりは特別だったし、まゆりにとってもオカリンは特別だった。
それでもオカリンからしたらそれはどうも恋愛感情とは違ったようである。
少なくともまゆりED以外では。
多分まゆりはオカリンが鳳凰院凶真を初めて演じた時から好きだったんじゃないかなあと思うのだけど。
それでもまゆりはきっとオカリンに好きな人ができたら身を引くのだろう。
自分から想いを口にすることもないのだろう。
そしてオカリンが幸せならまゆりも幸せなのだろう。
それは少し切ないけれども。

という訳でまゆりEDだ。
紅莉栖EDと違ってオカリンは、まゆりが好きだからまゆりを選ぶ。
そして唯一まゆりに真実を告げる展開である。
まゆりを犠牲にしてまで生きていたくないという紅莉栖と同じようにまゆりも紅莉栖を犠牲にしてまで生きていたくないと泣く。
それでもオカリンはまゆりを選んだのだ。
紅莉栖を見殺しにして生きていくことを選んだのだ。
そして世界線は変わり、紅莉栖は7月28日に死んだこととなっていた。
もちろんまゆりにも記憶はない、はずだった。
しかしまゆりは漠然とではあるが紅莉栖のことを覚えていた。
幸せになれと言ってくれた大切な友人のことを。
そして人質から恋人にクラスチェンジしたまゆりとオカリンは手を繋いでラボに向かう。
まゆりが幸せそうで良かった。
でも、これは紅莉栖の犠牲の上に成り立っている訳で、素直に喜ぶことができない。

さて、いよいよ残すはTRUE ENDのみである。
正直紅莉栖のいる世界でまゆりを幸せにしてやって欲しかったという思いもあるのだが、メインヒロインはあくまで紅莉栖のようだ。
そして途中までは紅莉栖EDの時と全く同じ展開で進む。
そしてエンディングまで来てしまった。
どこかで間違えたかと思ったがエンディングが違う。
これは来たと思った時鳴りだす電話のベル。
誰からだ? 誰からだ? と気は急くが、ベルはずっと鳴り続ける。
そして電話をとったのは、意外にもダルだった。
しかしその内容を聞いて電撃が走った。
娘!? まさか……。
鈴羽だー!!
いや、あのままフェードアウトするとは思っていなかったが、この演出はちょっと凄い。
かなりテンション上がった。
まあでもそうだよな~。
まだいくつも未回収の伏線が残ってるもんな~。
最初に見たラジ館屋上のタイムマシン。
紅莉栖を殺した犯人。
まあこれについてはこの時点で少し、というかかなり嫌な仮説が立っていた。
他にも最初にオカリンが聞いた男の絶叫。
これも上の仮説が正しければ……。
そして巻き戻るエンディング。

第十一章 境界面上のシュタインズゲート

まあ何はともあれ鈴羽に指定されたラジ館の屋上へと向かう。
そこには当たり前だが鈴羽がいた。
ああ懐かしい。
髪型違うな~、服も違う。
そして雰囲気も。
まあこの鈴羽は以前オカリンがあった鈴羽ではなく、β世界線の未来から来た鈴羽なのだから違いはあるだろうが。
さて、物語はここからが本番といっていい。
そして鈴羽はβ世界線の未来を語る。
それはタイムマシンを巡って第三次世界大戦が起こり人口が10億人になり、地球がめちゃくちゃになってしまった未来だった。
これが「本来の」ジョン・タイターの語る未来だ。
でもなんで1975年と2000年を経由してきたんだろう。
もうIBN5100はいらないんじゃないか?
いやいるのか?
よくわからん。
これも後で調べよう。
それから未来を変えてくれてオカリンに頼む鈴羽。
呼び方がオカリンおじさんと変わっているのがいい。
β世界線の未来では面識があるのだな。
でもまあ、これはさすがにオカリンも怒るわな。
まゆりのために自分の好きな人を、一番大切な人を犠牲にしたというのにその結果をまた変えてくれと言われたら。
しかし鈴羽が目指す世界線はα世界線ではないと言う。
その世界線こそ、どのアトラクタフィールドからも干渉を受けない唯一の世界線。
完全なる未知の世界線。
その名も「シュタインズゲート」
ここでタイトルが来たか。
そして流れるオープニングテーマ。
これは熱い。
そしてシュタインズゲートに至るための条件は7月28日に死んだ牧瀬紅莉栖を助けること。
ここから一気にラストスパートかと思いきや、何かもやつく。
紅莉栖の死という結果に世界が収束するという事実は変わらない。
そして残るタイムマシンの燃料は往復2回分。
これって1回失敗するって言ってるようなもんじゃ……。
鈴羽は世界の収束を避ける抜け道があるはずだと言うが、歯切れが悪い。
そしてオカリンと鈴羽は7月28日へと旅立つ。
そこでうっかり紅莉栖と鉢合わせしてしまうオカリン。
ああなるほどそれで最初に会った時紅莉栖は「さっき何を言おうとしていたんですか」とか言ってたのか。
それをやりすごし、紅莉栖が倒れていた場所で待つオカリン。
やがてそこに紅莉栖がやってくる。
その後しばらくしてやって来たのはドクター中鉢だった。
いや、鈴羽が中鉢に気をつけろと言っていた時点で大体の予想はついていたよ。
まさか出オチではなかったとはな。
そして、この段階で登場する中年男性の正体は一つしかないだろう。
牧瀬紅莉栖の父親だ。
思えばドクター中鉢はかつて紅莉栖が語った父親とぴったり合う。
でも鈴羽が名前を出すまでは完全に失念してたな。
紅莉栖と話すうちに逆上して紅莉栖の首を絞める中鉢。
オカリンはこの時点で中鉢が犯人だと確信して止めに入る。
オカリンを見てさらに逆上した中鉢は、ナイフを取り出す、が、簡単にオカリンに奪われる。
あ~、嫌な予感当たりそう……。
近くにあったドライバーで今度は紅莉栖に襲いかかる中鉢。
紅莉栖を守るためには中鉢を殺すしかない。
そう決意して中鉢を刺そうとしたオカリン。
あぁ、予感が当たった。
オカリンが刺したのは、とっさに父親を庇った、紅莉栖だった。
絶叫するオカリン。
ああやっぱりこの声はオカリンだったんだな。
鈴羽に連れられ8月21日へと戻ってきたオカリン。
オカリンは絶望していた。
やはり無駄なのだと、世界の収束にはいくらあらがっても意味がないのだと。
まゆりに殴られて叱咤されても希望を持てないオカリン。
いやそこは立ち直っとけよ。
まゆりの頑張り無駄じゃん。
ただでさえ報われないし、何回も殺されて可哀想なのに。
そこで届く1通のメール。
謎のアドレスから「テレビを見ろ」と。
テレビには得意げなドクター中鉢が映っていた。
彼は紅莉栖の書いた論文を持ってロシアに亡命していたのだ。
これがのちの「中鉢論文」となり、第三次世界大戦を引き起こす鍵となる。
しかも彼の乗った飛行機が火災を起こし、貨物室が焼けてしまったと言う。
論文は元々貨物室にのせる予定だったが、中に入っていた人形が金属探知器に引っかかり、直接持って乗ったのだと言う。
金属探知器に引っかかったものを機内に乗せられるのかと疑問に思わなくもないが、ここまで来たら細かいことは気にしないことにした。
ここにきてまさかのメタルうーぱが登場である。
物語の最初でオカリンが当て、まゆりがなくしてしまったものである。
そして、最後の伏線、物語の最初に送られてきた謎のムービーメール。
鈴羽は今ならば、一度紅莉栖を救うことに失敗した今の岡部倫太郎ならばそのムービーが見れると言う。
言われたとおりに見てみると、それは15年後のオカリンからのムービーであった。
sg-epk@~というアドレスは、シュタインズゲート、エル・プサイ・コングルゥの頭文字だったのだ。
これは気付かなかった。
そして15年後のオカリンが言うには、オカリンには一度紅莉栖を救うのに失敗してもらわなければならなかったのだということだ。
その無念が、執念を生み、15年後、人生の全てをタイムマシン開発に費やしたオカリンへと繋がるのだと。
そして15年後のオカリンは言う。

“最初の自分”を騙せ
世界を、騙せ


いやー、まさかキャッチコピーがネタバレとは。
まあここまで来なきゃ意味は分からないけどさ。
すでに確定した過去を変えてはならない。
そうしてしまったら、3週間の世界線漂流もなかったことになってしまう。
仲間の想いを犠牲にしてまゆりを助けた3週間も。
紅莉栖と過ごした3週間も。
そうしたら今ここで紅莉栖を助けたいと願うオカリンも、15年後にこのメールを送ってきたオカリンもなかったことになってしまう。
いや、でもリーディング・シュタイナーがあるから記憶は消えない気もするが。
まあいいや。
ともかく、確定した過去を変えずに結果だけを変える。
それが15年後のオカリンが現在のオカリンに託したメッセージである。
最後に「エル・プサイ・コングルゥ」と言い残してムービーは終わった。
そう、つまり確定した過去とは血まみれで倒れている牧瀬紅莉栖とそれを見た岡部倫太郎、それだけなのだ。
オカリンは紅莉栖の死を確認していない。
そこに「世界」を欺く余地が生まれる。
そしてついに狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真が高笑いと共に復活する。
自信に満ちあふれたオカリンは、未来ガジェット6号機「サイリウム・セーバー」(血糊用)とスタンガンを携え再び7月28日へと赴く。
まずはメタルうーぱをゲットし、まゆりが失くすうーぱを金属製ではないものとする。
次はいよいよ紅莉栖が倒れていた場所で待ち構える。
そして紅莉栖と中鉢がやってきて話を始める。
そこでオカリンは、血糊が固まってしまっていることに気付く。
あせるオカリン。
しかしほどなくもう一つの方法に気付く。
恐らくプレーヤーも。
まあ血糊で片付くとは思っちゃいないだろう。
確か血の匂いも思いだせるといった描写があったし。
そして紅莉栖に襲いかかった中鉢を止め、自らが刺される。
駆け寄ってきた紅莉栖をスタンガンで気絶させ、中鉢を追い払う。
その後傷口をこじ開け、十分な量の血を床にぶちまける。
その際絶叫が口からこぼれる。
これで完璧だ。
そして鈴羽の手を借り紅莉栖の体を血の上に横たえ、7月28日を後にする。
タイムマシンの中でシュタインズゲートに到達すれば、そこで消えてしまうだろう鈴羽と最後の別れをかわした。
そして中鉢論文が焼けてなくなったことも確認した。
世界線は、変わった。

一か月の入院ののち退院したオカリンはラボメン達の元を回る。
ルカ子、フェイリス、萌郁に鈴羽の持っていたものをアレンジしたデザインのピンバッチを渡した。
ラボでまゆりとダルにもピンバッチを渡したのち、オカリンはアキバの街をさまよう。
鈴羽のバッチはラボに置いてきたのだろう。
残る二つのピンバッチ――自分の文と紅莉栖の分だ、をもてあそびながら、しかし紅莉栖にこれを渡すことはないだろうと思いを馳せる。
二度と会えなくとも、それでも、生きていてくれればそれでいいと、オカリンが思ったその時、見知った姿が視界の端に映る。
オカリンが振りかえると、彼女も振り返った。
ずっと探していたと、自分を助けてくれたあなたを探していたと、そう言う彼女。
思わず「クリスティーナ」と呼びかけるオカリン。
それは、この世界の彼女は知らないはずの呼び名。

「いや、だから私はクリスティーナでも助手でもないって言っとろう――」


そして渡されるピンバッチ。
物語はここで幕を閉じる。

いやー……、よかった!
ハッピーエンドでよかった!
なんてきれいな終わり方だ。
もの凄い心をガリガリ削ってくるゲームだったけど、最後までプレイしてよかった。
鈴羽の手紙とか、思い出を消す所とか、最終的にまゆりとクリスティーナのどっちかしか助けられない結果に収束してしまうとことか、本当辛かったけど、トゥルーエンドよかった!
この先クリスティーナは記憶を取り戻すのか、それともオカリンと新しい関係を築いていくのか、それはわからないけど、きっと幸せな未来が待ってる。
まゆりだって強い子だから、きっと誰かを好きになって幸せになれる。
いやあ、現実的に考えたらあり得ないくらいのぶっ飛んだキャラクターたちなのに、恐ろしく感情移入してしまった。
引きこまれた。
休みの日は明け方までやってた。
本当に面白かった。
何といっても伏線の回収が凄い。
重要な伏線はほとんど最初にばらまかれていた。
それをきっちり回収しきるこの手腕。
すばらしい。
しかし気になるのは鈴羽である。
贔屓のキャラだと言うのもあるが、彼女はもう一人の主人公といってもいいくらいの活躍ぶりだろう。
それだけに鈴羽の行く末は気になる。
だって最悪この世界線では、鈴羽は生まれてこない可能性すらある訳で。
してもしょうがない心配をしてしまう。
2036年で幸せに暮らしているといいな。

そしてオカリンへのシンクロ具合が凄い。
「観測者」という立場はプレーヤーと被る立場である。
鈴羽を過去へと送りだした後のあの手紙で引きずり落とされる所の絶望とか。
クリスティーナの犠牲の上に辿りついたβ世界線の未来を聞かされたときの怒りとか。
素晴らしいシナリオである。
オカリンの痛々しい言動も最初はなんだかな~って感じなのだが、その理由が明らかになり、さらにクライマックスに至っては、もはや格好良く思えてしまうのだ。
また、絵もなんだか独特で味があっていい。
時々デッサン狂ってるんじゃないかと思うようなCGもあったがまあご愛敬だ。
助手、クリスティーナこと牧瀬紅莉栖だが、最初はどうだ、ツンデレだぞ。
と言わんばかりのキャラに何だかあざといなと思ってしまったのだが、しだいに好感を持つようになった。
根は善人でおせっかいで仲間思いで。
後半デレはじめたら、くそ、不覚にも可愛い。
メールではっちゃけてる所とかすごくいい。
さすがメインヒロイン。

少し疑問。
途中二回あったオカリンの悪夢だが、あれは単なる夢だったのか。
伏線だとばっかり思っていたが、回収されることはなかった。
何か思わせぶりだったけどな~。

さて、めちゃくちゃ長くなってしまった。
恐ろしく時間がかかった。
まだ語り足りない気もするが、まあ何か思いついたら随時追記しよう。

それが運命石の扉<シュタインズゲート>の選択か。エル・プサイ・コングルゥ。


評価:AAA


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2008 11/13(木)開設

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