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恋文の技術
カテゴリ: 森見登美彦 / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

「ああ、おっぱい万歳」


第百二十九回
森見登美彦の『恋文の技術』

京都の大学院から遠く離れた能登の研究所に飛ばされた院生、守田一郎。
いかなる女性も手紙一本で籠絡できる技術を身につけるため、文通修行と称して手紙を送りまくる。
友人の恋の相談に乗り、先輩に媚びへつらいながら反逆し、作家森見登美彦(!)の愚痴を聞く。
果たして彼は恋文の技術を確立することはできるのか?

今作は森見登美彦お得意の駄目学生が書いた手紙をまとめた、書簡体小説となっている。
主人公の守田は5人の人間と手紙のやり取りをするが、本当に思いを届けたい相手へはなかなか手紙を書けないでいる。
このへたれ具合は、今までの森見作品の主人公たち同様だ。
微笑ましくも切ない。

そして、おっぱいである。
いや、私は真面目だ、ふざけてはいない。
だっておっぱいなのである。
守田は、友人の小松崎とおっぱいについて激論を交わす。
「方法的おっぱい懐疑」や「おっぱい拡大化」などの言葉が飛び交う。
繰り返すが私は真面目である。
ふざけてはいない。
おっぱいという単語の登場回数は三桁を超えるだろう。
そして、「おっぱい拡大化」(プロジェクターで桃色映像資料のおっぱいを拡大して投影すること)の最中に悲劇は起こった。
おっぱいとの戦いに敗れ「おっぱい万歳」と呟いているところを、実の妹と想い人に目撃されたのだ。
これはきつい(笑)
それにしてもこれだけおっぱいという言葉が出てくる小説もなかなかないだろう。
おっぱいいっぱい。
申し訳ない、私は真面目でもなく、ふざけていました。
多分森見登美彦は真面目にふざけていたのだろう。
彼の作品にはそういう所が散見されるように思う。

そういえば、『有頂天家族』に登場した「金曜倶楽部」と思われる面々が登場する。
こういう作品間のリンクも森見作品の楽しみである。
作中の森見登美彦は、守田の手紙からアイディアをパクって『夜は短し歩けよ乙女』に反映させていたりしている。

表紙とタイトルから想像されるような甘い恋の小説ではない。
恋の小説ではあるのだが。
だが非常に面白い小説であった。
後書きも味があっていい。


評価:AA


恋文の技術 (ポプラ文庫)恋文の技術 (ポプラ文庫)
(2011/04/06)
森見 登美彦

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Edit / 2011.06.25 / Comment: 0 / TrackBack: 0 / PageTop↑
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2008 11/13(木)開設

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