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太陽の塔
カテゴリ: 森見登美彦 / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

第十五回。
森見登美彦さんの『太陽の塔』
以前から読みたいと思っていたのをやっと読んだんだけど、くっだらねえなこれ(褒め言葉)
主人公は休学中の京大生、「私」だ。
名前は明かされていない。
男汁満載の内容で、男子大学生が主人公である以上下ネタもバンバン出てくる。
これがまたくだらなくて笑える。
ジョニーて。アホか(笑)
脇を固める登場人物も変人ばっかり。
行動力あふれる変態に、2メートルのナイーブなオタク、スーパーネガティブボーイなど、もう馬鹿ばっか。
妄想的債鬼、湯島に至ってはもはや心配ですらある。
一見常識人に思えた遠藤もアレな人だ。

そして数少ない女性陣、一人目は主人公の昔の恋人水尾さんだ。
そこそこ長いこと付き合ってるはずなのにさん付けで読んでる辺りが哀しい。
水尾さんが直接描写されている場面はほとんどなく、その心情もほとんどわからない。
台詞も殆どない。
だがなんとも可愛らしく、魅力的な人物だ。
そして数少ない描写から推察するに、紛れもなく彼女も変人の一人なのだ。
普通は恋人と過ごす初めてのクリスマスに彼氏の友人を呼ぶことはない。

もう一人の女性が、「邪眼」こと植村嬢だ。
何だよ邪眼って(笑)
彼女も出番は少ないが、非常に存在感がある。
ひょっとして主人公に気でもあるんじゃないかと邪推してしまった。
でも彼氏はいるようだ。

さて、この作品は日本ファンタジーノベル大賞受賞作だ。
「私」とファンタジーと言う単語が全く結びつかなくてもファンタジーなのだ。
日常からファンタジーへの扉として叡山電車が使われている。
叡山電車に乗っていけるのは水尾さんの夢だ。
あまりにも自然に「私」が入っていくので、どこからがそうなのかわからないほどだ。

最初から最後までずっとあほなことしかしていないのだが、最後の十ページほどだけ、急に色合いが変わる。
そんないきなりキュンとさせないで欲しい。
招き猫の伏線には気付いていたんだけど、それでもびっくりしてしまった。
や~、水尾さんいいな~。

タイトルにもなっている太陽の塔は、当然重要な役割を果たしている。
とはいっても主要な舞台は京都なので、登場回数自体は少ない。
さて全くの余談だが、私は太陽の陽が見える位置に住んでいる。
このこともこの小説を読みたかった理由ではある。
その太陽の塔なのだが、本当に奇妙な形だ。
そのままエヴァに使徒として出てきてもおかしくないと思う。

あほらしい日常の描写も、最後の引きの綺麗さも、かなり好みの作品でした。
水尾さんの話しがもっと見たいな。
続編とかないんかな?
海老塚先輩との過去の確執も気になるし。



評価:AA+



太陽の塔 (新潮文庫)太陽の塔 (新潮文庫)
(2006/05)
森見 登美彦

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Edit / 2008.12.16 / Comment: 0 / TrackBack: 0 / PageTop↑
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Author:gaker
福井晴敏と本多孝好が好きです。大好きです。
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2008 11/13(木)開設

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