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シアター!
カテゴリ: 有川浩 / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

「守銭奴けっこう! 金は正義だ!」


第百十八回。
有川浩の『シアター!』

春川巧の主宰する小劇団「シアターフラッグ」
人気はそこそこあるのだが、三百万円の負債により解散の危機に追い込まれていた。
巧は兄の司に泣きつく。
そこで司が三百万円を貸す条件とは、2年間で劇団の収入から三百万円を返すこと。
それができなければ劇団を潰すことだった。
新星プロ声優、羽田千歳と鉄血宰相、春川司を迎え入れ、新生「シアターフラッグ」が旗揚げされるのだが……。

面白かった。
面白かったのだが、まず、キャラクターが多すぎて把握し切れなかったというのがある。
登場人物紹介のページまであるのに、全員を把握し切れなかった。
せいぜい巧、司、千歳、牧子、石丸くらいか。
他は登場シーンも少なく、記憶に残りにくかった。

面白かった点も挙げていこう。
まず牧子がいい。
何年にも渡る不毛な片思いの切なさと、それでも強がれる強さ。
いいな~。

また、何だかんだで弟に甘い、鉄血宰相、司も良いキャラだ。
最初は潰れてしまえ、などと言っていたが、結局最後は応援してしまっている。
ブラコンもいいとこだ。
「社会人」としてズバズバ正論を言うさまも小気味良い。

巧の芝居に対する姿勢は、辻村深月の『スロウハイツの神様』に登場する狩野を思い起こさせた。
分かりやすすぎると批判される巧の脚本。

客が単純に笑って帰れる芝居があってもいいじゃないか

これは有川浩の意見なのかもしれない。
有川浩の作品も分かりやすいものが多いように感じる。
あるいは辻村深月と通じる所もあるのか。

甘い恋愛模様こそ描かれていないが、青春(と言うには少しみんな年がいっているが)模様と言うか人間模様が良く描かれている。
だが、まだ掘り下げる所がたくさんある気がする。
巧、牧子、千歳の三角関係や、司の抱く疎外感。
他の劇団員の事。
司と千歳の関係だって怪しい。
そういったところを含めて物語が完成しきっていない感じを受けた。
続編が出ているようなのでそっちで掘り下げられているだろうか。


評価:B+


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(2009/12/16)
有川 浩

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Edit / 2011.05.05 / Comment: 0 / TrackBack: 1 / PageTop↑
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Author:gaker
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2008 11/13(木)開設

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