スポンサーサイト
カテゴリ: スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Edit / --.--.-- / Com: - / TrackBack: - / PageTop↑
虚貌
カテゴリ: 雫井脩介 / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

第九十九回
雫井脩介の『虚貌』

二十一年前、逆恨みから、運送会社を経営する一家が襲われた。
両親は惨殺され、長女は半身不随、後自殺、長男は大火傷を負った。
解雇された従業員三名の逮捕で事件は終わった。
しかし、主犯に祭り上げられた男の出所をきっかけに新たな事件が動き出す。

この事件を最後の事件と決めて捜査する、癌に侵された老刑事、滝中守年が渋くていいキャラをしている。
この手の刑事が往々にしてそうであるように、家族(といっても娘だけだが)と上手くいってないところも含めて人間味が合っていい。
相方となる辻は、穏やかな人柄で、この二人は結構名コンビのように思う。

さて、肝心の内容の方だが、面白くはあった。
なのだがやはりこれはミステリーとしてみればアンフェアだろう。
要のトリックにしてもそうだ。
特殊メイクで別人に化け、おまけに指紋まで偽造できるとあってはもう何でもありではないか。
でもまあ、個人的にはそれはまだ許せた。
ただ、坂井田を殺した際、地の文ではっきりと「荒」だと書いてしまっている。
これで別人だった
というのはやはり駄目だろう。

後は詰め込みすぎなんじゃないかとも感じた。
朱音のエピソードは必要なのか。
これはこれで別の作品で扱えばいいテーマのように思う。

ちなみに、この人が犯人だったら意外だよな~、と思っていた人が本当に犯人でびっくりした。
そして最後に彼が言ったこの一言だ。

「俺はやっていない」

いや明らかにやっている。
なのになぜあの場面で嘘をついたのか。
読み終わってもこれはわからなかった。

ミステリーとして読むと、やはりアンフェアだ。
ミステリーとして読まなければ十分に面白かった。


評価:B



虚貌〈上〉 (幻冬舎文庫)虚貌〈上〉 (幻冬舎文庫)
(2003/04)
雫井 脩介

商品詳細を見る

虚貌〈下〉 (幻冬舎文庫)虚貌〈下〉 (幻冬舎文庫)
(2003/04)
雫井 脩介

商品詳細を見る


にほんブログ村 小説ブログ 小説読書感想へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト
Edit / 2011.02.04 / Comment: 2 / TrackBack: 0 / PageTop↑
Comment
 
 
 
 
 
 
 
 


Pagetop↑
TrackBack
Pagetop↑
プロフィール

gaker

Author:gaker
福井晴敏と本多孝好が好きです。大好きです。
もう家に本を置く場所がありません。

リンクもトラックバックも昔の記事へのコメントも全部大歓迎です。

2008 11/13(木)開設

評価基準
AAA:凄く凄い
AA:凄い
A:とても面白い
B:面白い
C:暇つぶしには
D:ん~、微妙
E:読み進めるのが苦痛
ランキング

にほんブログ村 小説ブログ 小説読書感想へ
クリックしていただけると嬉しいです。
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。