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おまけのこ
カテゴリ: 畠中恵 / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

「でも、それでも死ぬと言われたら、怖いんでありんす」


第九十四回
畠中恵の『おまけのこ』

江戸にある長崎屋の若だんな一太郎と若だんなを取り巻く妖達の物語。
『しゃばけ』シリーズ第三弾。
全五編の短編集だ。

「こわい」
狐者異(こわい)という誰からも受け入れてもらえない妖の話。
若だんなは、幼馴染の菓子屋の跡取り栄吉と、栄吉の作った菓子のあまりの不味さから喧嘩をしてしまう。
そこに狐者異が職人の腕が上がるという秘薬をもって現れる。

誰にも受け入れてもらえず、しかもかかわった者は皆不幸になるといわれる狐者異が寂しい。
狐者異はそう生まれついてしまったのだ。
狐者異を受け入れようとして拒絶された若だんなが何とも悲しい。


「畳紙」
滑稽なまでの厚化粧をやめられないお雛。
その相談になぜか屏風のぞきが乗ることになる。

本心では厚化粧をやめたいと思っているお雛。
屏風のぞきと話すうちに自分の心と向き合っていく。
そして、祖父母に本当に大切に思われていたことを知って、厚化粧をやめる決意をする。
於りんもちょっとだけ再登場。
相変わらず愛らしい。


「動く影」
まだ仁吉や佐助が長崎屋にくる前のこと。
若だんなの初めての推理の話。

推理が少し強引な気もしたがそこは子供の考えだし、というところか。
影女に怯えながらも頑張る子供たちが可愛らしい。


「ありんすこく」
何とあの若だんなが、吉原の禿(かむろ)を足抜けさせて一緒に逃げると言う。
もちろんその話には裏があった。

楼主に恩返しをしたいと思いながらも死の恐怖に耐えられないかえで。
嫉妬から楓の足抜けを邪魔してしまうまつばが悲しい。
人の気持ちは分からないものだ。


「おまけのこ」
鳴家(やなり)の大(?)冒険を描いた表題作。
「月の光の玉」を守るために鳴家が孤軍奮闘する。

話の主人公が鳴家だったからか最初から最後まで明るいトーンでよかった。
何にでも必死な鳴家が可愛い。


前巻より明るい話が多かったように思う。
読みやすくて面白いのは相変わらず。
ただ、個人的には『ねこのばば』の方が好きだ。
こちらもけして悪くはないのだが。
後味が悪い方が味があるのかもしれない。


評価:A


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(2007/11)
畠中 恵

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Author:gaker
福井晴敏と本多孝好が好きです。大好きです。
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2008 11/13(木)開設

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