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機動戦士ガンダムUC 9 虹の彼方に(上)
カテゴリ: 福井晴敏 / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

「……約束しなさい。必ず戻る、私を独りにしないって」


第八十二回。
福井晴敏の『機動戦士ガンダムUC 9 虹の彼方に(上)』

さあ、いよいよクライマックスだ。
ラプラスの箱の最終座標も発覚し、全勢力がそこを目指す。
当然激しい戦いが繰り広げられる。
しかしネェル・アーガマの戦力は少なく、数にして12倍のMSを相手にしなければならない。
さらに、マーサとローナンは、リディの駆るバンシィがユニコーンの破壊に失敗した場合、コロニーレーザーでラプラスの箱を破壊する計画を立てていた。

バナージとミネバが甘酸っぱい。
前巻ではぎりぎりで失敗に終わったキスも今回は成功する。
青春である。

そしてマリーダが可愛い。
好きな食べ物を聞かれて、

「アイスクリーム……かな」

このギャップ。
だが、この戦いが終わったらおいしいアイスクリーム屋にみんなで行く約束はいけない。
そのパターンはやばいパターンだ。
後が不安になる。

いよいよ最終決戦が始まる。
武器という武器を全身に装着したフルアーマーユニコーンの八面六臂の戦いぶりはめちゃくちゃスカッとする。
そしてNT-Dの稼働限界を迎えたユニコーンのピンチに駆けつけるトライスター。
熱い展開が続く。

そして、雑魚との戦闘は終わり、敵のエース級がやってくる。
まずはアンジェロの駆るローゼン・ズールだ。
しかもアンジェロはサイコ・ジャマーという切り札を用意していた。
強制的にNT-Dを解除され、まともに戦えないバナージ。

その頃ネェル・アーガマもピンチを迎えていた。
そしてそのピンチを救ったのはジンネマンだった。
バナージのピンチもバナージならば切り抜けると断じるジンネマン。
……この展開も『終戦のローレライ』で見たな。
いやもう何も言うまい、熱い展開であることには間違いないのだ。
面白いか面白くないかで言えば間違いなく面白い。

一方バナージはサイコ・フィールドを発生させ、サイコ・ジャマーを無効化する。
そしてローゼン・ズールを圧倒し、マリーダにそうしたように、バナージはアンジェロを識った。
しかし過酷な過去をバナージに知られたアンジェロは自害することを選んだ。
人の心に分け入ることが必ずしもいいとは限らないということか。
そして、そのことでバナージを責めるフロンタル。

(君が壊した)

(不遜な力だ。資格もなく、他人の心に押し入るのは)

そして、シナンジュと戦闘を開始するバナージ。
互角の戦いを繰り広げるバナージはフロンタルをも識ろうとする。
しかし、フロンタルの中には何もなかった。
完全な虚無。
自らを器と化した故の無。
その虚無に呑み込まれかけたバナージを救ったのはマリーダだった。
そして、シナンジュの相手を引き受けバナージを先へと進ませる。
このシナンジュ対クシャトリヤが最高に熱い。
ファンネルを使い果たしたクシャトリヤは、自らの四枚羽根を切り落としファンネルとして使用し、シナンジュを撃破する。
いや、完全に撃破した描写はなかった。
ここでフロンタルが死ぬとも思えないし、ボロボロになりながらもおそらく生存しているのだろう。
最後にそれっぽい描写もあったし。

一方インダストリアル7に向かうバナージを阻んだのは、リディの駆るバンシィだった。
しかし、バナージの駆るユニコーンに翻弄される。
バナージの説得にも耳を貸さず、本音を言い当てられて逆上する。
しかし、大量のサイコフレームとともにアルベルトが到着するとサイコフィールドが発生し、バンシィもNT-Dを発動させる。
ミネバの説得も逆効果となりリディはマシーンに呑まれていく。
激しく切り結ぶユニコーンとバンシィ。
そして、ネェル・アーガマから届くリディへの思惟がリディをいらだたせる。
完全にマシーンに呑まれたリディはビームマグナムをネェル・アーガマのブリッジに向け撃った。
それを体で止めたのは、マリーダの駆るクシャトリヤだった。
爆散するクシャトリヤ。
アイスクリームの時に感じた不安は当たってしまった。
怒りにまかせてバンシィに銃口を向けたバナージを止めたのは、マリーダの思惟だった。

――彼も苦しんでる。おまえもわかっているはずだ。

「ひどすぎるよ、こんなの。なにもいいことなかったじゃないか、あなたは。戦って、傷ついて、メチャメチャじゃないか……! やっと……やっと、自分の人生を生きられたかもしれないのに……」

――この虹の彼方に、道は続いている。

マリーダ……。本当にこれからだったのに。
その後マリーダの思惟は、彼女にかかわった人々のところを飛び回り、最後の言葉を残していく。
リディのところにも、だ。
これでもうリディは敵ではなくなった。
やはり最後の敵はフロンタルか。
トライスターのナイジェルがインダストリアル7の方向へ流れていく赤いMSの残骸を目視しているし。

ここで9巻は終わりだ。
次巻はいよいよ最終巻。
長かった物語もいよいよ完結だ。
ラプラスの箱の中身がとうとう明かされる。


評価:AA+


機動戦士ガンダムUC (9)  虹の彼方に (上) (角川コミックス・エース 189-11)機動戦士ガンダムUC (9) 虹の彼方に (上) (角川コミックス・エース 189-11)
(2009/08/26)
福井 晴敏

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2008 11/13(木)開設

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