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君に届け 11
カテゴリ: 椎名軽穂

爽子ちゃんが
ライバルで良かった

漫画感想第十二回。
椎名軽穂の『君に届け』11巻。

前半をくるみとやのちんが、後半を出来たてカップルが活躍する。

まず前半。
前巻でめでたく風早と付き合いことになった爽子に絡む過激派(笑)を一喝するくるみ。
自分の中のごちゃごちゃした気持も整理しきれていないだろうに、ライバルをかばうくるみは強く、そしていじらしい。
そして、そのまま踵を返したくるみを追おうとする過激派を止める貞子。

……くるみちゃんのライバルは
…私なので


mini_CIMG1665.jpg

ライバルとしてのけじめをつけるため、くるみを追う爽子。
そして、風早と付き合うことになったことを報告する。
報告だけをする。
そしてくるみが立ち去る時に言った言葉が冒頭で引用した一節だ。
mini_CIMG1671.jpg


その言葉に対して爽子は思うことはたくさんあれど、何も言うことはできなかった。

一方過激派の元には、千鶴とやのちんが。
千鶴が過激派を責めるセリフは、そのまま自分への言葉でもあった様に思う。

別にまだ好きでも悪くないよ
悪くないけど
長い片思いがえらいわけじゃないじゃん

…何もしないのって引きずるよ
自分に決着つかないもん

悔いが残るのは何もしなかったからじゃないの?
それを棚に上げて爽子に文句つけるのは違うんじゃないの?

この言葉を千鶴はどんな気持ちで言ったのだろう。
切ないな~。
そしてそこはやのちん、それ以上は言わせない。
過激派のフォローにまわり、優しい慰めの言葉で過激派を包み込む。
何と男前な立ち回り。
しかしそれだけに飽き足らず、くるみのフォローまでしっかりするやのちん。
八面六臂の大活躍だ。

風早にあんたは無理よ

あんた
アレだね
あたしが男だったら良かったのにね

そしらあんたの汚い所全部わかってやれるのに


やのちんの言うとおりだ。
風早にくるみは無理、もったいない。
爽子ももったいない。
風早うざい。
でも今巻ではウザさを感じなかった。

あと、涙を目にためながら強がるくるみがまた! いじらしい!

ピンとやのちんの絡みも良かった。
千鶴に優しいといわれて否定するやのちん。

あたしのは全部計算だからさ
……根本的にちづとか爽子とはちがうのよ


それを聞いたピンが突然男前になる。

ふぅん?
やさしいねえ


mini_CIMG1669.jpg
しかもこの二人は帰る方向が一緒だとかで今までにも絡みがあったんだよな~。
この辺が伏線になってる気がする。

そういえば、突然告る龍にもびびった。


そういえば千鶴

すきだよ


mini_CIMG1668.jpg

まあその前のピンの言葉がきっかけだったのだろうけど。
千鶴の返事もまた。

ちょ
だっ…
ビックリするわ!!
今さら!!
知ってるっての!!


千鶴も切なかったけど、龍も大概つらい恋してるんだよな~。
っていうか知ってたのか。
千鶴鈍そうだし気付いてないものと思っていた。
長所のくだりも良かったな~。
本当、龍は気が長いよ。
そして千鶴が挙げていく龍の長所がまた。


さて風早の回想はどうでもいいとして。
とうとう二人の初デートだ。
いやあ、にやにやしてしまう。
若いっていいね!
手作り弁当とか、プラネタリウムのところとかね。
そして手も繋げない風早はチキンだと思う。
かと思ったら思いっきり抱きしめたりしてる。
このムッツリめ。


さて、物語としては、語られるべきものはほとんどすべて語られて、この巻あたりで完結にするのがいいと思う。
作者もそう思ってるかもしれないが、恐らくアニメ化、映画化の影響なんだろう。
映画公開前に本編が終わってしまうのは避けたいのだろう。広告戦略的に。
終わるべき時に終わる方がいいと思う一方、いつまでも終わってほしくないと思うのもファン心理だ。
ずっといちゃいちゃしてるのも悪くないと思う。
いやでもやっぱり物語には終わるべきタイミングがあるのも事実。
それ以上続くと蛇足になってしまう。

素晴らしい物語だったからこそ、素晴らしい終わり方をしてほしいと願う。



評価:AA+
やっぱり10巻の盛り上がりと比べたら一枚落ちるか。



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Edit / 2010.06.23 / Comment: 0 / TrackBack: 0 / PageTop↑
カフーを待ちわびて
カテゴリ: 原田マハ / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

幸は、誰でもない。
幸だったんだ。


第七十二回。
原田マハの『カフーを待ちわびて』
第1回日本ラブストーリー大賞受賞作

タイトルは前から知っていて、少し気になっていた。
今回知人にお勧めされて呼んでみたのだが、これは良い小説に出会えた。

序盤は、ありがちな話だな、と思った。
沖縄の風景の描写や文章力はしっかりしているとは思ったが。
明青(あきお)とカフー、そして幸の歩く風景が簡単に想像できた。
だから、安定はしているけどどこにでも転がってる普通のラブストーリーかと感じた。
それもありふれたボーイミーツガールの(ボーイでもなければガールでもないが、マンミーツウーマンか)

だが、読み進めるうちに、不器用にしか生きられない明青に、謎めいているがおてんばな幸にたいして、好感を覚えるようになる。
そして、自然と優しい気もちになっている自分に気づく。
凄くあったかい小説だ。

しかし物語は終盤で、一気にその姿を変える。
残酷な真実と哀しい嘘。
今回はネタバレしたくないので詳しくは語らないが、衝撃だった。

そして、ラスト。
あの終わり方がベストなのはわかる、凄くわかる。
それでもその先が読みたいと思ってしまう。
しかしその先は読者の想像に委ねられているのだ。
だったらせめて幸せな結末を信じよう。

是非、読んで欲しいと思う。
こんなにあったかい小説はなかなかない。

久しぶりに良作に巡り会えた。
まあ最近は読書量が大分減っているのだが。


評価:AA+


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Edit / 2010.06.08 / Comment: 1 / TrackBack: 0 / PageTop↑
機動戦士ガンダムUC 3 赤い彗星
カテゴリ: 福井晴敏 / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

当たらなければ――
どうということはない!

どこかで聞いたような台詞だ(笑)

第七十一回。
福井晴敏の「機動戦士ガンダムUC 3 赤い彗星」
二巻の感想を書いたのは一年半くらい前か。
やっと全巻そろえたので読み進めていきたい。
アニメ版も非常に評価が高いようだ。
原作を全部読んだら見ようと思う。

前巻でクシャトリヤを降したユニコーンガンダムだが、その規格外の性能にパナージは失神。
戦闘状態もいったん終了し、ユニコーンはネェル・アーガマへと収納される。
そして戦闘でモビルスーツの大半を失ったネェル・アーガマはコロニーの残骸に身を潜めていた。
物語としては、一段落、といった所だ。
だが、袖付きはすぐ後ろまで迫っていた。
相手の罠に引っかかる形で、居場所がばれたネェル・アーガマに、赤い彗星の再来と呼ばれるフル・フロンタルの駆るシナンジュが迫る。
このシナンジュが、まためちゃくちゃかっこいい。
このデザインはさすがカトキハジメといわざるを得ない。
サザビーの改良型といった造形だがいや~、良いな、欲しい。

そしてネェル・アーガマのモビルスーツ部隊を相手に圧倒的な実力を見せ付けたフル・フロンタルがいよいよユニコーンガンダムと対峙する。
を発動させたユニコーンとリゼルのコンビネーションに苦戦するも、クシャトリヤとの連携でユニコーンを捕獲することに成功する。

オードリーだが、まあやはりというべきだろう。大体の人が気付いていた通り、ミネバ・ザビだった。
やっと明かされたかって感じ。

なんでなにもしない。なんで黙っていられる。全員が他の誰かが口を開くのを待っているような、この気持ちの悪い沈黙はなんなのだ?

この辺り、『終戦のローレライ』のあるシーンをほうふつとさせる。リディが一人前と認められたと感じたシーンなんかもそうだ。作品は違えども、描きたいテーマは一緒ということか。
芯が通っているともいえるが、それはマンネリと紙一重だ。
だが私は福井晴敏ならばマンネリではない描き方をしてくれると信じている。

フル・フロンタルについてだが冒頭に挙げた台詞なんかを言われちゃうとシャア本人じゃないかと思ってしまうけど、違う方が面白いと思う。

また敵となるか、<<ガンダム>>……!

なんて台詞も言ってるが……。
いや~、本人じゃない方がいいと思うけどな~。

ラプラスの箱の中身や、La+の意味などは特に新しい情報はなかった。
気になるところだが、まだわからない。

相変わらず戦闘シーンは迫力がある。
この辺りはさすが福井晴敏だ。
頭の中でイメージしやすい描写でいい。


評価:AA


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Edit / 2010.06.04 / Comment: 2 / TrackBack: 1 / PageTop↑
プロフィール

gaker

Author:gaker
福井晴敏と本多孝好が好きです。大好きです。
もう家に本を置く場所がありません。

リンクもトラックバックも昔の記事へのコメントも全部大歓迎です。

2008 11/13(木)開設

評価基準
AAA:凄く凄い
AA:凄い
A:とても面白い
B:面白い
C:暇つぶしには
D:ん~、微妙
E:読み進めるのが苦痛
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