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殺戮にいたる病
カテゴリ: 我孫子武丸 / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

第五十九回。
我孫子武丸の『殺戮にいたる病』

これは、本当にもう、「やられた」としか言えない。
いや、知ってはいたのだ。
この作品がどういった性質のものであるかは。
でもやられた。
どこに罠を張っている? 何で騙そうとしている?
と、かなり穿った読み方をしたにもかかわらず、真相は思いもしない場所から現れた。
もう完璧にぐうの音も出ないほどにやられた。
決定的な文章まで本当に全く考えもしなかった。
いや、ほんと、やられた。

ちなみにかなり猟奇的な描写の多い作品だが、なぜかあまり「コな」かった。
何故だろう?
思うに、それは全て死んだ後に行われたからだ。
そして、犯行は常に犯人である蒲生稔(あ、ちなみに犯人の名前は全くネタばれではない)の視点で描かれ、殺される側の心理描写が少ないからだろう。
これがもしまだ生きているときに行われたことだったら、それが被害者側から描かれていたら…うん、きついわ。

死にいたる病=「絶望」なら、殺戮にいたる病=「??」
普通に考えれば「マザーコンプレックス」なんだろうけど。
それはちょっとストレートすぎるかな。
もっとしっくりくるのはないだろうか。
というか作者はどんな言葉を当てているんだろうか?

なにはともあれ、凄かった。
是非、騙されて下さい。



評価:AA+



殺戮にいたる病 (講談社文庫)殺戮にいたる病 (講談社文庫)
(1996/11)
我孫子 武丸

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Edit / 2009.06.24 / Comment: 0 / TrackBack: 1 / PageTop↑
子どもたちは夜と遊ぶ
カテゴリ: 辻村深月 / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

第五十八回。
辻村深月の『子どもたちは夜と遊ぶ』

久しぶりの大当たり。
この人の作品はこれが初めてだが、名前は以前から気になっていた。
デビュー作の『冷たい校舎の時は止まる』というタイトル。
センスの塊ではないか。
こんなタイトルの作品がつまらないはずはないと。
にもかかわらず、まだ読んでいないのだが。
そして先にこっちを買ってしまった。

内容は、ああ、本当にきつい。
読み進めるのがきつかった。
もちろん、文章力がないとか、展開が破綻しているとか、そういうことではない。
否応なく悲劇へと突き進んでいく浅葱が、哀しくて、残酷で、つらい。
特に四章以降が……。

また、ミステリーとしてもよくできている。
なんというか、最初から最後まで作者に振り回された感があった。
「i」の正体自体は正直そこまで意外ではない。
結構誰もが考える点だと思う。
ただそこに至るまでがすごい。
「ああ、なるほど、こいつだな」と思っていると、すぐに作者に先回りされて「こいつだと思った? 残念でした。違います」と言われているようで憎たらしい。
特に、恭司はだいぶ疑った。
そしてそれは完全に作者の手の中だったようだ。
ちなみに最初は「i」は「isolation」の「i」で犯人は狐塚だ、と思った。
が、見ての通り狐塚の「こ」はきつねだ。
孤独じゃない。
序盤で名字を印象付けたのも怪しいとか思ってた自分が恥ずかしい。
しかも、「指定」されるまで気づかなかったし。
ただの馬鹿じゃないか(笑)

そして、圧巻がラストだ。
エピローグのタイトルを見て、えー、そう落ち着くのか、と思った。
そして少しの違和感。
直後に明かされる衝撃。
これだけの内容の濃い、理不尽な死がたくさんある物語にも関わらず、この余韻、この後味。
素晴らしい。

最後に
恭司が男前すぎるやろ。

これ以上あまり詳しくいってもしょうがないし、ネタばれせずに語るのも難しい作品だ。
ぜひ読んでいただきたいと思う。




評価;AA




子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)
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(2008/05/15)
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ちなみに、デビルサバイバーは一段落。
まだルシファー倒してないけど、三周したし、ちょっと休憩。
そしたら、つい、買っちゃった。
MOTHER3MOTHER3
(2006/04/20)
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やっぱ面白い。
これも、雑記書きたいな。
まだ序盤だけど、『MOTHER2』の感じで始めたら一章から重すぎてびっくりしたし。



Edit / 2009.06.23 / Comment: 4 / TrackBack: 1 / PageTop↑
空を見上げる古い歌を口ずさむ
カテゴリ: 小路幸也 / テーマ: 読書感想文 / ジャンル: 小説・文学

第五十七回。
小路幸也の『空を見上げる古い歌を口ずさむ』
第二十九回メフィスト賞受賞作。

酒の勢いで連続更新。
読んだ本はだいぶたまっている。
ちなみに飲んでるのはこれ。
度数が強めで手軽に酔える。
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タイトルに惹かれて買った作品。
作者は全然知らなかった。

物語は終始、「僕」の兄の回想という形で進む。
そしてその回想は、内容だけを見れば、不可解で、残酷な部分も含んでいるのだが、その雰囲気は穏やかで、やはりどこか懐かしい。
「昔」を手放しに賛美するつもりはない。
だがそれでも懐かしいと感じてしまうのはなぜだろう。
これが原風景というやつだろうか。

不思議なものに名前が付けられ、原理を明かされると、とたんに嘘くさくなることが多い。
大風呂敷を広げたが収束に失敗した作品に多い傾向だろうか。
だが、この作品にはそれはない。
おそらくは、人の顔がのっぺらぼうに見えるというこの現象の大部分を謎のままにしたことが大きいのだろう。
それでいて大体の部分を創造することができるから、投げっぱなし感もない。

ちなみにこのタイトルはお気に入りなのだが、最初は「空を見上げる。古い歌を口ずさむ」という風に、二文になっていると思っていた。
読んだらわかるが、これは「空を見上げる古い歌」を口ずさむ、なのだ。
この時点で勘のいい方なら気づいたかもしれないがこの「空を見上げる古い歌」とは、おそらく日本でもっとも有名な歌の一つであるアレだ。
あえて曲名は言わない。

似た感じのタイトルが近作にあるようだが、続編だろうか。



評価:A+



空を見上げる古い歌を口ずさむ (講談社文庫)空を見上げる古い歌を口ずさむ (講談社文庫)
(2007/05/15)
小路 幸也

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Edit / 2009.06.12 / Comment: 0 / TrackBack: 0 / PageTop↑
船宿たき川捕物暦
カテゴリ: 樋口有介 / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

第56回。
樋口有介の『船宿たき川捕物暦』

ゲームばかりやってないで小説の感想も書かなくては。

それにしても、この人が歴史物も書いてるとは知らなかった。
まあきっと例によって無駄にもてる主人公なんだろうと思ったが……その通りだった(笑)
ただその主人公真木倩一郎が柚木草平と違うのは小野派一刀流の「青鬼」の異名通り、鬼のように強いということ、そして一途だということだ。
道場の娘、綾乃や、幼馴染の由紀江など女性は複数登場するが、メインを張るのは岡っ引きのまとめ役、米造の娘、お葉だ。
さらわれそうになったところを倩一郎に助けられるという登場シーンなのだから恐れ入る。
ヒロインの王道だ。
だが、こんなヒロインの王道の登場をしておきながら、出戻りだったりするあたりが何とも樋口有介らしいではないか。

お葉のかどわかしの犯人を探るうちに、背後に浮かび上がる田沼の名。
このあたりが物語の本筋となる。
のだが、いろいろと回収されていない伏線があるような。
由紀江は? 米造の息子夫婦を殺した犯人は?
見落としたわけではないと思う。
最初から続編を書くつもりだったのだろうか。
期待しておこう。

余談だが、倩一郎は躊躇なく人を斬る。
江戸時代の侍であることを思えば当たり前なのだが、意外とそういう作品は少ないのではないだろうか。
歴史物にあまり現代の価値観を当てはめるのは好きではない。
その点この作品は良かった。
江戸という時代を卑下も讃美もせずに淡々と描いている(もちろん史実に忠実かどうかとは別の問題だ)。
倩一郎があんまり淡々と人を斬るから、これはダークサイドに堕ちるかとも勘ぐった。
米造の息子夫婦を殺したのはまさか、などとも一瞬思ったが、当然違った。

結論としては、面白かった。
続編はもう文庫化されているのだろうか。



評価:A



船宿たき川捕物暦 (ちくま文庫)船宿たき川捕物暦 (ちくま文庫)
(2007/08)
樋口 有介

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Edit / 2009.06.12 / Comment: 0 / TrackBack: 0 / PageTop↑
女神異聞録デビルサバイバー 3
カテゴリ: ゲーム / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

『女神異聞録デビルサバイバー』プレイ雑記、第三回。

デカァァァァァいッ!!
ベル・ゼブブ
キモォォォォォいッ!!
ベル・ゼブブ2
説明不要ッ!!


今までずっと等身大の敵ばっかだったからビビった。
しかもこいつ卵とか産みつけてくる。
キモイ。
ただ、レベルアップボーナスをすべて力に振り分け、圧倒的な攻撃力と紙きれの防御力を誇る主人公の前には雑魚だった。


というか
すでに全クリしてしまった。
ちょっとネタばれ。
悪魔を制御するルートのエンディングは、まあ、それなりにハッピーエンドと言っていいと思う。
悪魔の力を国が手に入れたら軍事力として使われるのはまあ当然だろうけど。
でもだからといって、そんなに簡単に日本が常任理事国にはならないとは思うけどね(笑)
まあこんなところに突っ込んでも仕方ないか。
そういえばナオヤが突然意味深なこと言い出した。
魔王になればあの謎も解けるのか?
でもその前に柚子とばっくれるエンディングも見たい。
どっちもバッドエンドっぽいけど。

今二週目。
仲魔は引き継げるので楽。
なんか追加要素とかあるのかな?
攻略サイトも見てみようか。

女神異聞録 デビルサバイバー女神異聞録 デビルサバイバー
(2009/01/15)
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Edit / 2009.06.12 / Comment: 0 / TrackBack: 0 / PageTop↑
女神異聞録 デビルサバイバー 2
カテゴリ: ゲーム / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

「女神異聞録 デビルサバイバー」プレイ雑記、第二回。

現在ラストデイの朝。
ベル・イアルはどうやっても倒せないかと思ったが、遠距離攻撃を使ったらあっさり倒せた。
力押しだけではだめやな~。

ちなみに現在のパーティーはこんな感じ。

主人公
HP530 MP162 力40 魔4 体14 速12
渾身の一撃 プフ デスバウンド 物理強化 三分の活泉 貫通 S疾風の秘法

魔王アスタロト 妖精ヴィヴィアン


アツロウ
HP446 MP117 力21 魔12 体19 速17
アムリタ 雷の乱舞 怒りの一撃 吸収追加 物理反射 S的中の秘法

幻魔セイテンタイセイ 鬼女ランダ


ユズ
HP365 MP338 力14 魔25 体15 速17
メディア マハジオダイン 氷の乱舞 評決激化 物理無効 三分の魔脈 S烈攻の秘法

幻魔クルースニク 魔王ヘカーテ

ミドリ
HP352 MP187 力12 魔20 体16 速16
リカーム プフダイン 嵐の乱舞 一部の魔脈 勝利の息吹 全問耐性 S闘気の装束

女神ラクシュミ 魔獣ケルベロス



ミドリよりは最終日に仲間になったマリ先生の方が使えそう。
ミドリは正直うざいしw。

や、物語もクライマックスに入ってきた。
6日目の夜の選択ではだいぶ迷ったけど、悪魔を制御する方向で行くことにした。
悪魔を消すか、柚子と逃げるかでだいぶ迷ったけど。 
いや~、いきなりかわいらしいこと言い出すから、情にほだされそうになったけど。
ここは心を鬼にして立ち向かう方向で。
でもああいう選択肢があるってことはマルチエンドなのかな?
つまり2週目3週目もあるってことか。
まだまだ楽しめそう。
というか、終盤になるにつれて難易度が上がってきて、味方がすぐ死ぬ。
ちょっとここらで、パーティーの強化が必要やな。

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Edit / 2009.06.07 / Comment: 0 / TrackBack: 0 / PageTop↑
プロフィール

gaker

Author:gaker
福井晴敏と本多孝好が好きです。大好きです。
もう家に本を置く場所がありません。

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2008 11/13(木)開設

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