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Fake
カテゴリ: 五十嵐貴久 / テーマ: 感想 / ジャンル: 小説・文学

 目を逸らした。答える言葉を、俺は持っていない。


第四十四回。
五十嵐貴久の『Fake』

ハイテク技術を駆使したセンター試験のカンニングの前半。
嵌められた主人公達が復讐のためにギャンブルを仕掛ける後半、に分けられる。

加奈と西村、そして沢田の人物造形がいい。
根拠はないけど名前に「沢」のつく人は切れ者、あるいは実力者であることが多いような気がする。
この沢田もだし、沢村とか沢木とか。
格好いいしね。

以下ネタバレ。

いやね、面白かったんだけど、非常に大きな欠点が一つ。
裏表紙のあらすじあるでしょう?
それがね、ネタバレしすぎで非常に質が悪い。
最後の一行を引用する。

入念なイカサマを仕掛けた四人は、決して負けるはずがなかったのだが――!?


これじゃあ負けますといっているようなもんじゃないか。
いや、そこからもう一波乱あるんだけど、それにしてもこれは酷い。
途中まで全然どきどきしなかった。

あと、マイナスポイントとしては主人公の宮本のキャラクターかな。
結局一番頭が悪かったのは主人公じゃないかな。
しかも自分の事を賢いと信じ込んでいる上に他人を見下す傾向があるから質が悪い。
大体やくざが自分の店に隠しカメラ仕掛けられて気づかないはずがないだろうが。
何であんな杜撰な計画が成功すると思ったんだろう。
アレで完璧とか言っちゃうとか。
やっぱり主人公は馬鹿だ。
さらに思い通りにならなければ逆上する所とかもう駄目駄目。
何で安部が買収されている可能性に思い至らないんだ。
西村はちゃんと気付いていたのに。

ただ、どんでん返しの立役者の西村も賢いとはいえないだろう。
やくざから十億盗んでおいて無事ですむわけない。
メンツを潰されたやくざはこの世の果てまで追ってくるぞ。
何が参議院選挙にでるだ。
やっぱりこの人も馬鹿なのかな。
いやでも仮にも政治家だしな~。
宮本が思ってるほど無能ではないだろう。
というか宮本は西村親子を見下しすぎだわ。
まあでもこの辺は作者が意図的にやってる感はあったけど。


上で言ったように所々甘い部分もあったけど、おおむね面白かった。
読みやすかったし、話の組み立て方なども細部は甘くても基本はしっかりしていたように思う。
あらすじのことがなければもっと楽しめたのに。



評価:B+



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Edit / 2009.02.21 / Comment: 0 / TrackBack: 0 / PageTop↑
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Author:gaker
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2008 11/13(木)開設

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